第二話
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えるくらいしかない。それはアタシだけではなく、菜々星も驚いているようで「すずか?」と驚いたような声が出ていた。
「無理だけはしちゃダメだよ。菜々星ちゃんだけじゃなくて、なのはちゃん、フェイトちゃん、はやてちゃん、4人とも自分で考えて自分で決めた道だから私は反対もしなかったし、今も変わらず応援してる。だけど、なのはちゃんが怪我した時、私本当につらくて…悲しくて…だから無茶だけは絶対にしちゃダメ。もし無茶してるって思ったら、私、今度は何が何でも止めるから」
話しながら当時の事を思い出したのか、すずかは変わらず真剣な顔で、だけど泣きそうな目でそう言った。
「すずか、私は…」
その言葉に、何か返そうとした菜々星だったが、何を言えばいいのか迷っているような様子で言葉が続かなかった。
はぁ〜全く、なんでアタシも言おうとした事先に言っちゃうのかな。
「アタシもずずかの言葉に全面的に同意するわ。アタシも反対もしてないし応援してる。だけど気を付けなさい。また面倒な事に巻き込まれて辛そうにしてたら、一発ぶん殴って止めるから」
アタシもこれ以上ないほど真剣な顔でそう告げた。冗談抜きでこの子らに何かあったら、殴り込む絶対。事情なんか知ったことか、もう絶対にあの時の二の舞はごめんだ。
「アリサ…」
アタシとすずかの告白に、菜々星は、どんな顔をすれば分らないようで様々な表情をした後
「まいったわね」
結局困ったような嬉しそうな顔をした。
だけどすぐに姿勢を正すと真剣な顔で
「約束するわ、二人に心配をかけるような無茶な事はしない」
「約束よ」「約束だよ」
「ええ、必ず」
そう言うと、菜々星は微笑むように笑った。
突然だが、菜々星はあまり笑わない。
他人に対しては基本的に無表情。親しい友人に対して、その表情をいくらか和らげる事はあるが基本的には感情を顔に出さない。
そんな菜々星が、屈託のない笑みを浮かべている。
何が言いたいのかというと…。
「?どうしたのよ二人とも」
頬を赤らめ顔を逸らしたアタシとすずかに、菜々星が不思議そうに尋ねてきた。
「だって……ねぇ?」
「ええ、その笑みは反則だわ」
すずかの言葉にアタシは同意の返事を返した。
なんと言うか、普段はクールな菜々星が突然可愛く見えてしまう。
これが、所謂ギャップ萌えと言うものだろう。
同性でさえ、この破壊力は反則以外の一体なんなのかと問いたいが、こちらを訝しんで見ている等の本人にはその自覚はないのだろう。
アタシとすずかは、どちらかともなく顔を合わせ同時に頷くと、
「この人たらし」
「自覚を持とう菜々星ちゃん」
「??意味が分からないのだけれど」
アタシの罵りとすずかの警告に、菜々星は訳が分らな
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