暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜その少女の歩む道〜
第二話
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ごきげんよう。桃子さん」
「ご無沙汰しております。桃子さん」

アタシ、すずか、菜々星の順番にそれぞれ笑顔で挨拶をする。

「はい、こんにちは。それより今のお話の子って噂の遥ちゃん?」
「はい、そうですけど?」
「やっぱり!なのはが話してたの。もっと仲良くなりたい子がいるんだけど中々うまくいかないんだーって」
「なのはが?」

アタシの言葉に桃子さんが相槌を打つのを見ながら、そういえば、アタシ達の中で菜々星の次くらいに遥に構っている───周りから見ればアリサの方が構っている───のがなのはだ。前に一度、『きっちり“お話”したい!』と言っていた…………骨は拾ってあげるわよ遥。

「私も気になっちゃってね。今日は遥ちゃん来てないの?」
「ええ、急なバイトが入ってしまったみたいで」
「そっか〜、残念。時々ウチにシュークリームも買いに来てるのよ彼女」
「そうなんですか!?」
「ええ、とは言ってもあまり自分の事を話さない子だったから、遥ちゃんだって確認できたのも最近の事だけれどね」

驚いた。アイツの口からそんな事一度も聞いたことない。
全くなんで隠すかなぁ!もっと堂々としなさいよ堂々と!!

「今度は一緒に連れて来ます!必ず!!」
「アリサちゃん…」
「あらあら、遥ちゃんも大変ね」
「いつもの事です」

三者三様の表情を浮べる中、アタシは改めて決意を固める。
すると、桃子さんが静かな表情で、

「うん、これなら安心ね」

呟くようにそう言った。

「桃子さん?」

菜々星が、そんな桃子さんを不思議そうに見ながら呼びかけた。
その時、別の席のお客さんが「すみませーん。注文良いですかー?」と呼ぶ声が聞こえ、桃子さんが「はーい、直ぐに」と少々慌てながら返事をした。

「ごめんね、もう行かなくちゃ」
「いえ、お仕事頑張って下さい」
「ありがとう。今度は皆で来てね」

そう言って、桃子さんは注文を受けに行ってしまった。

「気になる?」
「いえ、大丈夫よ」

アタシが尋ねると菜々星は、そう答えた。
まぁ、桃子さんの言葉が気になる気持ちは分かるが、気にし過ぎても仕方がないと思う。それに口に出して呟いたのならそこまで深刻な話ではないだろう。本当に深刻な時は自分で何とかしようとする人だから、そういう所もなのはとよく似ている。



それからは三人で相変わらずの絶品なケーキに舌鼓を打ちながら、流行のファッションや遠見市の新スポットに関してのちょっとした話題や異性に関しての───主に男ってバカばっかりよねという───女子らしい会話を楽しんだ。

「そういえば最近どうなのよ?」

ケーキも食べ終わり、それぞれ食後の飲み物を口にしながら、ふと気になって菜々星に尋ねた。

「ど
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