暁 〜小説投稿サイト〜
東方四乱録
〜紅霧異変〜
〜夕弥視点〜
その7
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っ込む。

現在、紅魔館前、門。
霊夢と共に潜入へと入る。
俺と霊夢、二人共周囲に気を配りながら歩く。

「……さて霊夢。俺の能力を説明して置く」

「……何よ、突然」

俺は紅魔館に入る前に、霊夢に能力を教える事にした。
それを教えようとすると、霊夢は如何にも怪しいと言った様な目線を此方に向けるが、それに戸惑う事無く俺は能力を教える。

「『動と止を司る程度の能力』と『写す程度の能力』だ」

「……は?ちょっ」

「それじゃあ入るぞ」

戸惑う霊夢に気にする事無く、俺は躊躇無く扉を開く。
その中は豪華に造られていて、如何にも館と言う感じだ。
しかし、全て紅くて少し目に痛いが。

「……ったく、早く犯人を探さないと……」

「いらっしゃいませ、博麗の巫女と少年」

俺達に向け、冷たい声でそう歓迎する声。
俺は、その声のした方向を見る。
銀髪の蒼い瞳、髪の一部を三ツ編みにしているメイド服の少女……十六夜 咲夜。

「私はこの紅魔館のメイド、十六夜 咲夜。以後、お見知り置きを」

少女は丁寧だな、と心の中で思いながら、俺は咲夜の隣にいた少年を見て頭を抱える。
……厨二病かと思わせる片目を隠した髪型、そして眼鏡。
そして何故か執事服。
俺はそれを見て、状況を把握し、咲夜に言う。

「……咲夜」

「何でしょうか?」

俺が呼び掛けると、咲夜はご丁寧に返事をしてくれた。
……取り敢えず、労いの言葉を。

「……咲夜の隣にいる奴、面倒を見るの大変だろ?お疲れ様」

「………えっ」

「おぃぃぃぃ!夕弥ぁ!?」

俺がそう言うと、咲夜は驚き、その少年は俺の名を叫ぶ。

「……知り合いなの?」

「……はい、咲夜さん。彼奴は、俺の親友何ですよ」

咲夜が少年に問い、それに対し少年はらしくない敬語で返す。
それを見て、俺は問う。

「らしくない敬語使ってどうした?」

「執事になったんだよ!執事は敬語を使わなきゃ!」

「変態を付け忘れてるぞ」

「あ、ごめん。そうそう、俺は変態執事……って誰か変態だゴラァ!」

「お前だよ」

「何これ酷い」

「事実だろ?」

「くっそ否定出来ねぇ」

俺と少年はマシンガントークを交わしていると、他の二人……霊夢と咲夜はポカーンとした様子で此方を見る。
それを横目に、俺は少年に新たに問いをぶつける。

「……で、何故此処に居る………スズ」

その問いに対し、少年……スズは。

「ふっ、待たせたな!」

「待ってねぇよ」

「うわーん!?」

何時も通り、ふざけるのであった。
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