第18話
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「ところで、君の名前は何というの?」
と常磐が一夏に尋ねた。すると一夏が、
「自分の名前は、織斑一夏と言う名前ですよ。えっと」
「私の名は、改阿武隈型1番艦『トキワ』とお申します。以後御見知りおきを」
とそれぞれの自己紹介をした後常磐が尋ねた。
「貴方は、本当に人間ですか?先程の状況を見て私は、貴方に疑いがあり、総旗艦『ヤマト』及び東南アジア方面旗艦『フット』欧州方面旗艦『ビスマルク』オセアニア方面『ローマ』インド洋旗艦『リュウジョウ』等、他の海域の所属艦隊に速やかにこの情報を報告しなければなりません」
「分かりました。しかしながら、此れから離すことは荒唐無稽だと思いますが、其れは後程説明します。しかしながら、此れだけは言わせてください。『有り難う御座います』」
と言った後、一夏は頭を下げた。
そして、一夏は、自分の身に起こった一連の出来事を包み隠さず、常磐に打ち明けた。
「…これが自分の身に起こった一連の出来事ですよ。トキワさん」
と少し懐かしむ様に一夏が喋りきった。すると、常磐は、少し怪しむように質問をした。
「すみません。一夏さん。先程の話をすべて信じるとしてもどうしてあなたが、『あの空間(概念伝達空間通称『ガゼボ(英語: gazebo、西洋風あずまや)』)』に居られるんですか?あれは、私達霧の専用空間ですよ」
と聞くと、一夏は、
「多分、一週間前にハワイのオアフ島でのディセプションパーティーの時に出会った、イオナさんの時に起きた事がきっかけだと思いますが、詳しくは自分でも解かりません。すみません」
と言いながら、礼儀正しく軽く頭を下げた。すると、トキワは頷くと、
「まあいいでしょう。後でイオナさんに聞くとしましょう。では、次に一夏さん、貴方はその『レギオン』と呼称する地球外生物と融合した事により、人類という種では初めてのハイブリットとなったわけですか。それなら、貴方から出て来た生命体もその一つなの?」
「はい。その通りですよ、常磐さん。ただ、そのおかげで様々な人間を超えた能力を自分に身に付けてもらいましたが、逆にある程度のハンデも一緒に貰ってしまいましたが、其れは、何とか家族に優しく支えて貰っていますよ」
と少し笑みを浮かべ答えを返した。
ただ、一夏は一つ気になることがあった。
「すみません。常磐さん。一つ質問してもよろしいですか」
「ええ。いいですよ、なんですか?」
「貴方たちのデータベースに自分以外の融合者のデータってありますか?」
「いいえ、今の所その様な情報は『霧の艦隊』の全艦船の各種情報網には引っ掛かってはいませんよ」
「そうですか。有り難う御座います」
と少し気にするような姿勢の一夏にトキワは少し疑問に思ったが、この時あまり気にする事は無く次の段階に進む様に促した。
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