暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜黒の剣士と神速の剣士〜
SAO:アインクラッド
第10話 戦闘と説明
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俺の目の前にあるのはその安全地帯に見せかけた罠だった。
この層のアラームトラップは開けた場所の中央に行くとアラームが鳴って周りからモンスターが集まってくるようになっている。
俺は剣を抜きながら中央へ進む。
そして開けた場所の中央に入ると同時にジリリリリとアラームが鳴り響き、周りからモンスターが次々と出てくる。
蟻や蜂といった昆虫系のモンスターが集まってくる。
10……20…いや、30か…
素早く敵の数を確認すると近くの敵に向かってダッシュした。
第3者side
カゲヤがアラームトラップを踏む少し前、森の入り口の前にはキリトがいた。
「今日中にはボス部屋を見つけたいな」
そう呟くとキリトは森の中へと入っていった。
だが少し進んだところで離れた場所からジリリリリとアラームトラップが鳴った。
「????……そんなに離れてない、間に合え!」
キリトは音の鳴る方へ全力で走った。
そこまで時間は掛からずにアラームトラップが鳴った場所に着いた。
だがそこでキリトはありえないものを見た。
30体のモンスターを1人で倒していたのだ。
1撃目で敵のHPを半分まで削り2撃目でHPを0にする。
キリトはその強さに驚愕した。
だが、キリトは戦闘を見ていて更に驚愕した。
尋常ではないほど速かったのだ。
剣筋などは見えなくもなかったがそれでもついていくのがやっとだった。
そのせいか、ものの数分で全ての敵を倒し終えていた。
そのプレイヤーは少し立ち止まると剣を鞘には戻さずに剣を真横の、キリトの方に向け、剣で指しながら言った。
「そこに隠れてる奴。出てきたらどうだ?」
一瞬キリトはビクッとするとすぐに木の陰から出た。
するとそのプレイヤーは剣をおろして鞘に納めながら言った。
「なんだ、キリトか。お前なら隠れる必要はないだろう」
「なんだカゲヤか……さっきの戦闘見てたけどあの速さは何なんだ?」
「見ていたのか……まぁ、キリトなら教えても大丈夫そうだな」
カゲヤはウインドウを操作して閉じると続けて言った。
「場所を変えよう。他の奴に聞かれるのはまずいからな」
「わかった」
そう言ってキリトはカゲヤの後ろをついていった。
カゲヤは主街区に戻ると入り組んだ路地に入り進んでいく。
そこから数分進んだ所で1つの店が現れた。
カゲヤはそれを確認すると店の中に入っていく。
キリトもカゲヤに続いて入る。
中に入ると真横にある階段を上り3階へ上がる。
3階へ着くと1つだけ扉がありその中へ入る。
その中はベット1つしか置いてない狭い部屋だった。
「立ったままで大丈夫か?」
「あぁ、大丈夫だ。それよりもさっきのあれは…」
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