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月の聖杯戦争 〜青き騎士と共に〜
一章 隸属庭園
再会
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こそ世界に名高い騎士の王、“アーサー=ペンドラゴン“。
 


「会いたがっていましたので、早く会いに行ってあげてくださいね。」


その言葉に少女は苦笑いを浮かべた。


「色々とありがとう桜。ーーまたね。」


そう桜に告げ、少女は保健室から退室し、セイバーが待つと言う教室へと向かった─────







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

教室に入るとそこには木造の机、木目のタイル、レトロな窓枠と、昔懐かしの物がたくさん存在していた。
THE・旧校舎である。


「お待ちしていました、マスター。
 ご無事で何よりです。」


聞き覚えのある澄んだ声が横から聞こえた。


「セイバー.....」


そこには白銀の鎧を身に着けた少女がいた。
共にあの聖杯戦争を駆け抜けたセイバーだ。
聖杯戦争で共に戦ったのだから間違えようがない。


「はい、どうしましたか?マスター?」


セイバーは笑顔で少女の方を向いている。


「確認だけどいいかな....?
 セイバー、もう一度私と戦ってくれる?」


その言葉に一瞬驚いたような顔を浮かべたが、すぐ戻りこう述べた。


「何を言うのかと思えば。良いですか、マスター?
 この身は御身の剣となると誓った身です。
 今更、誓いを変えるつもりはありませんので」


決意のこもった顔でセイバーは少女の方へと向いていた。


「なら良かった。
 ────またよろしくね、セイバー。」


「はい。
 こちらこそ、マスター。」


そう言うと少女とセイバーは握手を交わし、目をあわせた。
不意に、少女が目を逸らした。


「───あ、生徒会室行かないと...」


少女は行くところを思い出したようだ。
保健室を出てからかなりの時間が経っている。
〈時を争っている〉と言う事自体、忘れていたようだ。


「セイバー、走るよ.....!」


そう言って少女は扉を開け、物凄い速さで教室から飛び出していった。


「マ、マスター....待ってください.....!」


セイバーも遅れて少女の後に付いていった。









◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


生徒会室の扉を開け、少女は中へと入った。
セイバーも少女の後ろから入り、扉を閉めた。


「これは...」


そこは先程の教室とは異なっていた。
一つは豪華な絨毯がある点。
二つ目は巨大なモニターがある点だ。
ちょっとした会議室のようなものへとなっていた。


「あ、来ましたね!」


時代錯誤な木造の教室には、
黒い学生服の少年、黒のコートを
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