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僕のサーヴァントは魔力が「EX」です。
月の聖杯戦争の開始前、あるいは終了後
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、貴様が覚えていないのも仕方あるまい。何故なら貴様は今先程、我の王命に従って己自身を上書きしたばかりなのだからな。それでどうする? 以前聖杯戦争に参加した我を貴様は否定するか?」

「■■■■■……。■■■■■」

「ふん。最初からそう言えばよいのだ。……ではな、我がマスターよ。再び出会うまでのしばしの別れだ」

 虚空から聞こえてくる「声」に黄金の英霊は鼻を鳴らすと、最後に地球を見上げて別れの言葉を告げると姿を消した。

「……■■■■■。■■■■■! ■■■■■?」

 黄金の英霊が姿を消した後、虚空から聞こえてくる「声」の主、「ムーンセル」は思案した。

 あの黄金の英霊は最強であり、戦いに参加すれば確実に勝利を収めるだろう。

 しかしそれでは駄目だ。この戦いは「最強の英霊」を決める戦いではなく「最強の魔術師」を決める戦いなのだ。

 あの黄金の英霊が参加すれば自分は使命を果たせなくなる。だが自分は今さっき黄金の英霊の参加を認めてしまった。

「……■■■■■。■■■■■」

 しばらくムーンセルの主は熟考した後、あることを決定した。それは戦いのルールの一部変更である。

 自分の性能でそのルールの一部変更が可能であるかムーンセルは若干の不安があったが、自分の性能であれば「星の触角」である「真祖」も限定つきであるが呼び出せると計算したムーンセルの主は早速ルールの一部変更を実行した。



 これは月の聖杯戦争の開始前、あるいは終了後にあった出来事である。
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