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万華鏡の連鎖
宇宙戦艦ヤマト異伝
火星の砦
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ミラス人の新たな故郷、火星の防衛体制を構築の際に衛星陣地の責任者を志願。
 冥王星基地の防戦で得た教訓、経験値を基に判明した弱点の補強に奔走。
 創意工夫を凝らし対策を考案、限られた時間と資材を活用し実用的な第3善を構築。
 シュルツを司令官の責務に専念させ、火星防衛軍の各種装備は格段に改善された。

 火星に戦線が迫ると最前線に赴任を志願、反射衛星砲の陣頭指揮を執り無数の敵艦を撃破。
 今まで何とか踏ん張れたのは、忠実な副官の功績と云っても過言ではない。
「わしも途くぞ、ガンツ。
 必ず礼を言わせて貰うからな、冥土で会おう」
 太陽系第3惑星、水星《テラ》の防衛を優先する総統の判断に異論は無い。
 火星防衛陣地の活用を図り代役を買って出たが、総統の重荷を少しは減らせただろうか。
 大規模な爆撃が惑星の地軸を破壊、と錯覚する程に強烈な衝撃波に地下都市が震撼。
 太陽系の絶対防衛線、小惑星帯《アステロイド・ベルト》の軌道以内に残された最後の砦。
 火星防衛軍《ガミラス・ディフェンダー》の総司令部、無人火力陣地の制御室から照明が消えた。
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