Another7 喧嘩
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アインス「ふむ、確かに今この雪原を進むのは危険かもしれないな」
太一「じゃあどうするんだよ?前は雪原、後ろはあの山。どっちにしろ、どっちかに進むしかないだろ!!」
大輔「まあ、確かに。でも少し休憩してからの方がいいんじゃないですかね?せめて雪が止むまで」
ブイモン[ここら辺に確か温泉があったな]
全員【温泉!!?】
“温泉”という単語に大輔、アインスを除いた全員が振り向いた。
ブイモンは少し目を見開きながらも落ち着かせる。
ブイモン[言っとくけど温泉には入れないぞ。湯の温度が半端じゃないからな。でもあそこは寒冷地出身じゃないデジモンが寒さを凌ぐ場所として使われるんだ。そこで休憩、もしくは野宿]
ミミ「そんなあ…」
久しぶりに入浴出来るかもと思ったミミは沈んだ。
ブイモン[次があるって、よっしゃあ!!ついてこい野郎共!!]
全員【おお!!】
ミミ「私と空さんとアインスさんは女の子よ!!」
アインス「(私は女の子の年齢を遥かに越えているがな)」
自分で言って虚しい。
ぼこぼこ
ぶくぶく
温泉のある場所に着くと確かに毒々しいほど鮮やかに色づいた温泉は、これでもかと沸騰していた。
ブイモン[ここがその温泉だ。見事に入れなさそうな感じだろ?]
全員【確かに…】
パルモン[でも…あったかいわあ…]
ヤマト「とりあえず、寒さは凌げるな」
温泉に入れないが、それだけが救いだろう。
丈「呑気なこと言ってる場合か!!食料はどうするんだよ?ここには食料なんて…」
タケル「あるよ」
丈の言葉を遮って、タケルが簡潔に言った。
丈「何言ってんだよ、こんなゴツゴツした岩だらけのとこに…」
タケル「ほら!!」
大輔「冷蔵庫だ」
丈「そ、そんな馬鹿な…」
タケルが指差した先にあったのは、一台の冷蔵庫。
太一などは素直に喜んだが、こんな所に冷蔵庫があるというあまりの非常識さに丈は思わず嘆いた。
丈「何でこんな所に冷蔵庫が〜!?」
大輔「ラッキー、正に天の恵みって奴だな」
丈「そういう問題じゃないだろ!!」
アインス「肉か野菜が入っていればいいのだがな」
丈「だから〜!!」
非常識を受け入れてしまっている大輔達と他の子供達に、丈は1人で抗議を続けていた。
ブイモン[卵だ]
アインス「そうか、では今日は卵料理にしようか。」
調味料を取り出し始めるアインスを丈は止めようとする。
丈「ちょ、ちょっと待ってよ。食べられるかどうかなんて分
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