2話 変態姉弟は和装ロリと会うそうですよ?
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おんし、いささか自由過ぎるぞ」
「大丈夫大丈夫。モモゾーがちゃんと聞いてたから。ね?」
「あ、……うん」
「……理解しておらんみたいじゃな」
黒ウサギは明日のガルドとのギフトゲームの事を白夜叉に伝え、当初の目的であるギフト鑑定を白夜叉に依頼する。
ゲッ、と気まずそうな顔になる。
「よ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいいところなのだがの」
う〜ん、と白夜叉は困ったように白髪を掻きあげ尋ねる。
「……おんしらは自分のギフトの力をどの程度に把握している?」
「「全然」」
「うおお?全く分からんとな。…………仕方ない。召喚の責任もあるしの。特別だ。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝としてはギフトカードをやろう」
白夜叉がパンパンと柏手を打つと、百子と百蔵の目の前に光り輝くカードが現れた。
カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。
アイボリーブラックのカード
百日紅 百子
ギフトネーム
“超偶像崇拝スーパーヒロインタイム”
スノウホワイトのカード
百日紅 百蔵
ギフトネーム
“超英雄体現スーパーヒーロータイム”
「ギフトカード!」
黒ウサギが驚いて、叫んだ。
「相手は3000」
「ライフポイント回復する」
「ええっと、違いますよ?そのギフトカードはですね、ギフトを収納できる超高価なカードなのですよ!」
「「四次元ポケットってことか」」
「よく分かりませんが、納得できなのでしたらそれで構いません」
「そのギフトカードは、正式名を“ラプラスの紙片”、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった“恩恵”の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体のギフトが分かるというもの。聞いておらんみたいだがの」
「すみません白夜叉様。あとでキツクお説教をしておきますので」
百子と百蔵は自分のギフトネームを見て大いに喜びはしゃいでいた。
「アイドルの夢を挫折して4年、やっぱり私にはアイドルの才能があったんだわ!!」
「ヒーローに憧れて14年、やっとオレはヒーローになれたんだ!!」
黒ウサギはなんともいえぬ思いで2人を見守っていた。
問題児に違いない2人だが、ある意味本能のまま純粋にも生きている2人。
今後の心配と、この2人ならコミュニティを明るく楽しくしてくれることを同時に期待する黒ウサギ。
「じゃあね、白夜叉。今度、じっくりと黒ウサギについて語り合いましょう!」
「楽しみにしておるぞ!同士よ!」
すっかり意気投合した百子と白夜叉はガッチリと熱い握手をかわす。
黒ウサギは半分ほど撤回する。
やっぱり駄目だと。
「……百蔵さんがある程度の常識人
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