第4章
停止教室のヴァンパイア
第94話 裏切者と災禍の盟主と真相
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になれば良かったなと言った感じなのだよ。さっき言った計画も穴だらけだった訳だし、彼が賞金稼ぎ(バウンティーハンター)になれなかったらなれなかったらで別に良いと言った適当な物だったのだよ。暇さへ潰せれば良かったからね。だが、結果は知っての通りだよ!いやはや、適当な暇潰しもバカにならない物だな♪」
ただの暇潰しで……父さんと母さんを…俺達を…。
「ふざ…」
「ふざけるなァァァァァァァッ!!!!」
「姉貴!?」
再び叫び声をあげて突っ込もうとした瞬間、姉貴が叫び声をあげて駆け出していた!?
「ッッッ!!」
一瞬で肉薄し、奴の首目掛けて姉貴は手を伸ばす!
そのまま行けば、強化された握力による柔術で奴の首は折られるはずだった。
「っ!?」
だが、姉貴の手は奴の首に届く事無く、なぜか手前で制止していた!?
「良いスピードだよ♪だが、まだ私には届かないね」
ドゴゥ!
「っ!?」
姉貴の腹に強烈な膝蹴りが入れられる!
「フッ!」
ドガァ!
そのまま、拳を振り下ろしによる打撃で姉貴は地面へと叩き付けられる!
「フフフ♪」
「っ!?」
さらに奴は足で姉貴を仰向けにして、首を踏み付ける!
「姉貴!」
「千春姉!」
「落ち着きなさい、明日夏、千秋!?」
部長の制止の声が聞こえるが、俺達は止まる事無く、駆け出す!
「さあ、来るんだ♪」
「このォォォッ!!」
「ハアァァァッ!!」
俺達は奴に一気に近付き、俺は緋色のオーラで強化した猛虎鉱爬山を、千秋は風の推力で威力を上げた蹴りを同時に放つ!
『なっ!?』
だが、姉貴の時と同様、奴の手前で俺達の攻撃は止まってしまう!?
それどころか、体が奴から強引に離されようとする!?
「磁石は知っているだろう?」
『ッ!?』
「違う極同士だと引かれ合い、同じ極同士だと反発し合う物だ」
まさか!?この現象!
「斥力!」
「Yes!不可侵の膜(リジェクト・ヴェール)、私の持つ神器(セイクリッド・ギア)、能力は君の察した通りだよ♪」
『っ!?』
それは一瞬の出来事で、俺達は奴の発した斥力により、宙へと放り出されていた。
『ッ!』
俺達はなんとか体勢を立て直し、うまく着地する。
「クソッ…!」
「さあ、もっと来たまえ♪」
……楽しんでやがる。
俺達が奴への憎悪で怒り、憎しみ、掛かってくる事を楽しんでいやがる。
……これも奴にとっては暇潰しって訳か。
「よし、こう言う設定で行こう」
突然、ヴァーリの奴が言葉を発し、みんな奴の方を見る。
「兵藤一誠、君は復讐者となるのだ。俺が君の両親を殺そう」
『っ!?』
こいつ!?いきなり何を!?
「親を俺の様な貴重な存在に殺されれば、多少は重厚な運命に身を委ねられると思わないか?君の両親だって、老いて普通に死んでいくつまらな
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