第4章
停止教室のヴァンパイア
第94話 裏切者と災禍の盟主と真相
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さんは目を見開いて驚愕していた。
俺達も千春さんからその存在の事を聞いていたから、相当驚いてしまう。
「……冗談ならさっさとそう言いな。手加減できなくなるよ?」
苦笑いを浮かべながら、千春さんは身構える。
「いやいや、冗談ではないよ。そうだろ、ヴァーリ」
「俺に嘘を言っていなければ、事実だな」
ヴァーリは淡々と答える。
「そう言う事だよ」
満面の笑顔を向けてくるレイドゥン。
「……今まで散々コソコソしてたクセに、なんだって今になって自分から姿を現したんだ…?」
千春さんの質問に奴は愉快そうに答える。
「いやなに、協力者であるヴァーリが名乗り出たのだから、私もそうしようと思ったのだよ♪それに、いつまで経っても、私についての情報を掴めない君達を見て退屈になってきたのでね。ちょっとしたサービスと退屈凌ぎだよ♪」
「……退屈を凌ぐ為に名乗り出るとか、イカレてるのか、バカなのか。自分で自分の首を絞めるなんて、実はMとか?」
「そうだね、狙われる立場と言うのを楽しんでいる節があるのだから、私にはそう言う性癖があるのかもなしれないね♪」
こいつ、コカビエル以上にマジでイカレてやがる!?
どこまでも愉快そうに答えるこいつを見てそう思ってしまった。
「……答えろ。あの時の接触は偶然か?それとも…」
「もちろん、意図的なものだよ♪」
「チッ、我ながらマヌケだぜ!」
「そう悲嘆する事はない。あの時のBoyの行動は正しい物だったと思うよ♪」
レイドゥンはとことんフレンドリーな態度で明日夏に接するが、それがかえって明日夏をイラつかせていた。
「さて、私の登場で話の腰を折ってしまったが、どの様な話をしていたかな?おお、そうそう、今代の赤龍帝があまりにも凡人過ぎて、つまらないと言う話だったね。だがね、ヴァーリ。まだ、結論を出すのは早いと思うよ」
「っと言うと?」
「確かに宿主のスペックも大事だが、神器(セイクリッド・ギア)に大事なのは想いの強さだと私は思うのだよ。神器(セイクリッド・ギア)は想いに答えて進化するからね。そこにいる聖魔剣使いの彼みたいな独自の進化をする物もある。それに、元はただの高校生でも、闘争の場に出れば、何かかしらの才能に目覚めるかもしれないよ。そうだ、一つ物語を語ろう」
レイドゥンは急に何かを語り出した。
「これはとある神器(セイクリッド・ギア)所有者の少年の物語。昔々、ある所に幸せなとある一家がありました。父、母、そして四人の兄弟の六人家族で、家族仲睦まじく暮らしておりました」
四人の兄弟って、まさか!?
「ある時、四兄弟の長子の少年は神器(セイクリッド・ギア)の力に目覚めました。その力は少年の日常の中では異形の物でした。そこで少年はその力をうまく隠せる様に使いこなす為の努力を行っていました。ある日、とある人気の
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