第4章
停止教室のヴァンパイア
第94話 裏切者と災禍の盟主と真相
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「まだ改良の余地がありそうだな。もうしばらく俺に付き合ってもらうぜ、龍王ファーブニル」
そう言って宝玉にキスをするアザゼル。
「……自分の腕を…!?なんて奴だ…!」
アザゼルの振る舞いに呆気に取られているイッセーの肩に手を置く。
「とにかく、後は残党だけだ」
「あ、ああ」
「蹴散らすぞ!」
「おお!」
その後、戦闘を再開し、みんなで残りの魔術師達を殲滅する事ができた。
ドゴンッ!
「っ!?」
「な、なんだ!?」
突然の衝撃音に驚き、そちらを見ると、クレーターができており、中からアザゼルが這い出てきた。
どうやら、誰かに撃墜された様だが。
「……ってってって。俺もヤキが回ったもんだぁ。……ヴァーリ」
アザゼルの視線を追えば、そこにはヴァーリがいた!
「悪いな、アザゼル。こちらの方が面白そうなんで」
「チッ、どうやら裏切者ってのは…」
「ヴァーリ!テメェか!?」
俺達がヴァーリの事を睨んでる中、アザゼルは服の埃を手でほろい、ヴァーリと同じ高さまで飛ぶ。
「なあ、ヴァーリ、一つだけ聞きたいんだが?」
「ん?」
「うちの副総督のシェムハザが三大勢力の危険分子を集めている集団の存在を察知していてな。渦の団(カオス・ブリゲード)と言ったか」
渦の団(カオス・ブリゲード)、それが今回のテロ組織の名前か。
「っで、そのまとめ役が無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィス」
オーフィスッ!?おいおい、とんでもない名前が出てきたな。
先日、ヴァーリがイッセーにした自分が世界で何番目に強いかって言う質問で間違い無くトップに君臨するであろう存在、神も恐れたドラゴン。
「確かに俺はオーフィスと組んだ。だが、俺もあいつも覇権だの世界だのに興味が無くてね。力を利用しようと、連中が勝手にくっ付いて来ただけだ」
「なるほどなぁ。てっきり、カテレアと仲良くつるんだのかと思ったぜ。魔王の座を奪われた者同士でな」
魔王の座!?
その言葉を聞いて動揺を現す俺達!
「俺の名はヴァーリ・ルシファー」
『っ!?』
その名に驚愕する現魔王や悪魔のみんな。
いや、他のみんなも驚いていた。
「俺は死んだ先代魔王の血を引く者でね。前魔王の孫である父と人間の母の間に生まれたハーフなんだ」
「真の魔王の血縁でありながら半分人間である故に偶然にも白い龍(バニシング・ドラゴン)を宿す事ができた、か。まったく、冗談みたいな存在だよ、お前は」
「奇跡と言う言葉は俺の為にあるのかもな」
そう言う奴の背中から四対八枚の悪魔の翼が現れた。
「こいつは過去現在、そして、未来永劫に於いても、最強の白龍皇になるだろう」
最強、確かに、魔王の血筋による膨大な魔力と白龍皇の力を持ったこいつは強さに於いてはデタラメな存在だろうな。
「兵藤一誠」
「っ!」
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