第5話 みんな、翠屋に行こう
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じゃないですか」
「彼氏なんていないもん………」
マジか!?
こんな美人ほっとくなんてなに考えてんだ男逹。
まぁ魔導師でものしちゃうかもしれないほど腕っぷしが強いけどな。
ここ、高町家は戦闘民族だし。
士郎さんは御神流の逹人。恭也さんは免許皆伝。
美由希さんも御神流を使う。 そんで高町は移動砲撃要塞。
神速は目にも止まらぬ速さらしい。
唯一桃子さんは普通だけど………
「………なんか失礼なこと考えてない?」
「いえいえ、こんな美人をほっとくなんて男どもはバカだなって思って」
「本当に?」
「本当ですよ」
「フフ、ありがとう。だけどチーズケーキは食べてみてね」
流されたうえに、逃げられないようだ。
ここは覚悟を決めるしかないか………
昔は百発百中だったけど、今は3割くらいの確率で大丈夫だからな。
今週の運勢は最高のはずだ………
自分を信じろ!
俺なら出来る!!
「南無三!!」
ソロモンの悪夢さんの口癖を言いながら、一気に食べた。
「よっしゃあああ!!」
見事成功!!
ありがとう、ソロモンの悪夢さん。
「…………何でそんな大声だしてるの?」
「そりゃ、命の危機を脱したから」
「私のケーキに毒なんて入ってないのに………それでどうだった?」
「へ?」
「どうしたの?」
「………一気に食べて分かんなかった」
そのあと二個目を食べることになりました。
「ふぅ」
「大変だったね」
少し暗くなってきたころ、翠屋にもお客さんがほとんどいなくなり、俺の机に士郎さんが座っている。
あのあとまた、美由希さん作、ロシアンチーズケーキを食べたけど無事だった。
本当に今週はついてる。
「いやあ、いつも悪いね、美由希のケーキ試食してもらって」
「………そう思うなら士郎さんが食べてあげてくださいよ」
「家ではいつも食べているよ。まぁ失敗作のときは毎回意識が飛んでるけど………」
本当にすごい威力だな……
「だけど今回はうまくいったみたいで、家族以外の人にも感想が聞きたいって言ってたから零治君にも食べさせてみたんだ」
「食べても大丈夫なんでしたら言ってくださいよ………」
「アハハハハ、いやぁ零治君のリアクションは素直で面白いからね」
豪快に笑う士郎さん。
少しかっこつけて南無三とか言った自分が恥ずかしい………
「けれど美味しかったですよチーズケーキ」
「そう言ってくれると、美由希も嬉しいだろう。そういえば零治君、今なのはと同じクラスなんだよね」
「はい、そうですけど」
「授業はちゃんと受け
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