第5話 みんな、翠屋に行こう
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たかい………
いったいどうしたんだ!?
「お、おい!大丈夫か!?」
「だ、だ、だいじょうぶだよ」
まだ変なような………
まぁ大丈夫って言ってるしいいか。
って言うかバニングスやけに静かだな、どうしたんだ?
「なんで私だけ………」
「どうしたバーニング?」
「何で私だけいつまでたっても苗字なのよ!!しかも間違ってるし………」
「何でってやっぱり面白いから………」
「やっぱりか!!」
ボクサースタイルで拳をくり出すバニングス。それを俺が華麗に避ける。
「避けるな!!」
「ははは!!甘い、甘い」
争っている男女二人とその横であわあわしている金髪美女。
変な絵面ができていた………
その後、バニングスの誘いを断り、予定通り翠屋に向かった。
「はぁ〜やっぱこの味だよな……」
コーヒーを頼み、なごむ俺。
「いい飲みっぷりだな、零治君。煎れた方のこっちも嬉しいよ」
「零治君いつものでいいのよね?」
「はい、ありがとうございます桃子さん」
俺にチョコレートケーキを出してくれる桃子さん。
その後、12個入りのシュークリームをお土産として作ってくれている。
しかし初めて来たときは本当に驚いた。
3人の子供がいるとは思えないほど若いんですよ、お二人さん。
読んだ二次小説で、お姉さんと間違えた主人公たち。
君たちの気持ちはよ〜く分かった。
これは本当に化け物かと思うくらい変わってない。
未だに二人とも大学生でも通りそうだもん。
「あっ!零治君来てたんだ」
キッチンからなのはの姉美由希さんが出てきた。
………料理してないよな?
昔、美由希さんのシュークリームを一度食べてみたことがある。
………その時はゆっくり神様のじいさんと話せたもんだ。
「零治君、今私が作った………」
「士郎さん!!トイレどこでしたっけ!?」
「待って!別に無理やり食べろなんて言わないから逃げないで!!」
美由希さんがいるときはこのパターンになる場合が多いから、流石に分かってるか………
「じゃあ、なんです?」
「ただ、私が作ったチーズケーキ食べてみないかなぁって」
「………どちらにしても食べさせるつもりじゃないですか。」
「細かいことは気にしないべきだよ」
ニコニコしながらチーズケーキを差し出す、美由希さん。
見た目は普通なんだよな………
「あの………さっきのチョコレートケーキでお腹いっぱいに………」
「大丈夫。ケーキは別腹って言うし………」
それって女子に対する言葉じゃなかったっけ?
「だったら彼氏にでも食べさせてあげたら良い
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