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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦八日目(7)×決勝戦前のミーティング
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データを保存してからメールにしてから織斑一真が持っている携帯端末に送られた。吉祥寺の言葉に、一条は力強く頷いた。一方一高テントでは、激励に来た者達の代表として言った深雪の言葉を聞いた事で、メール画面から視線を戻した。

「障害物がない『草原ステージ』ですか・・・・恐らく相手は厳しくないと思ってますねお兄様」

「渓谷ステージでは、本来の力を少しだけ解放したからなのか。ま、遮蔽物がないからあちらは勝つ気満々なんだろうな」

「何でそんな事まで分かっちまうんだ一真」

「三高テントにて、一条と吉祥寺が小型偵察機がいる中で話していた様子だと報告をもらったからな」

何時の間にとでも思ったらしいが、あちらにないモノを揃えたのがここにある技術でもある。一条家の爆裂は、液体を気体に変化させて膨張力を破壊力として利用する術式である。一条家の人間なら、水蒸気爆発を利用した攻撃はお手の物で、一条にとって渓谷ステージは大量の爆薬がフィールド全域に用意されたとでも思えばいいし、市街地ステージだと水道管が張り巡らせている。

「草原ステージは『爆薬』となる液体がないので、いくら『クリムゾン・プリンス』でも地下水を汲み上げて『爆薬』にする事は出来ない。森林ステージでも岩場ステージでも同じ事だが、草原ステージとなったからこちらに運が向いているとでも思えばいいさ」

一年生が納得するような表情をしていたが、上級生の顔色は曇ったままだった。

「・・・・でも遮蔽物の無いフィールドで砲撃戦が得意な魔法師と対戦しなければならない、っていう不利が無くなる訳じゃないわ」

「織斑、策はあるのか?」

真由美の指摘に続いて、服部が訪ねてきた。副会長から俺に話し掛けてくる事自体が、とてもレアな光景だが俺はあくまで冷静になって返事をした。

「もちろん。目には目を、砲撃には砲撃とね。接近戦となれば、更に勝率が上がります」

「格闘戦は禁止されてるぜ?」

「触れなければ問題ないんで、手はありますよ」

桐原の疑問に俺は少し自信があるかのように、笑ってからレオと幹比古に使い方をマスターしてもらった。特に人間用のホルスターを創ったのは俺だが、本来なら男性隊員が使うヘッドギアを使う事だが生憎とヘルメットを使うのでわざわざホルスターを創造してみた。

いつものメモリを差すが、専用メモリであるホルスタービットメモリを腰周り付近にスロットルがあるので差した状態でマントを羽織った。幹比古には最初からローブにメタルメモリの特性を持つように出来ているので、普通に立っていても魔法攻撃なら加重だろうと動かないようにした。
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