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変態姉弟が異世界から来るそうですよ?
1話 変態姉弟だけが来るそうですよ?
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存続させるなどできたものだ!」

ジンと黒ウサギは罰が悪そうに俯く。

「誰か知らないけど、ジャマだからあっちに行ってくれる?」
「失礼ですが、御嬢様、貴方はコミュニティの本当の状況をお聞きしましたか?」
「本当の状況?」
「ええそうです、御令息。このジン=ラッセルの」
「ああ言わなくていいから。あとでジンと黒ウサギに聞くし。ね!」

ジンと黒ウサギは顔を上げる。
だが、2人は申し訳なさそうな顔をしている。

「お……お言葉ですがレディ、
「もうしつこいわね。いくら私が綺麗だからっていい加減にしてくない?」
「否定はしませんが、こちらとしては――」
「あっそうだわ!えっとガルドだっけ、私達とギフトゲーム?をしましょう!」
「「「はっ!!?」」」

ジンと黒ウサギ、さらにガルドも驚きの声を上げる。

「おお!ナイスアイディア!姉ちゃん!」
「それで、どうなの?」
「分かりました。では明日、我が領地でどうでしょう?」
「それでいいわ。じゃあ、明日ね!」

百子は約束をして、ガルドを追い出す。
あまりのことに思考が止まっていたジンと黒ウサギが、我に返りまくしたてて怒った。

「もう決まったことなんだし、いいじゃない」
「全っ然、よくありませんよ!ゲームをする理由もありませんのに。しかも、よりによって“フォレス・ガロ”が相手なんて」
「アイツのコミュニティって強いのか?」
「悔しいのですが、この辺り一帯のコミュニティは“フォレス・ガロ”の傘下になっています」
「と、とりあえず、明日のギフトゲームに備えて“サウザンドアイズ”に行きましょう。ジン坊っちゃんは先にお帰りください」

黒ウサギに言われたジンは複雑そうな表情を浮かべて、言いにくそうに話を切りだした。

「あの、帰る前に1ついいですか」

そんなジンを百子、百蔵、黒ウサギは真面目に見る。


「その、ちゃんとお互いの自己紹介をしませんか?」


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