1話 変態姉弟だけが来るそうですよ?
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でした!」
黒ウサギは突然、慌てふためいた。
「誠に申し訳ないのですが、こちらの手違いがありまして……。移動しながら事情を説明致しますので、ついてきてください」
黒ウサギは足早に案内をする。
「……ジン坊ちゃん。新しい方を連れてきましたよ……」
「お帰り黒ウサ、ギ?えーっと、どういう状況なの?」
ジンは百蔵と百子がギチギチにロープで縛られていてる謎の状況に困惑する。
「もう聞いてくださいよジン坊ちゃん!この問題児きょうだい様方ときたら、ここに着くまでの間に3回も逃げ出して……」
「失礼ね黒ウサギ。私は探検をしたかっただけよ!」
「そうだそうだ!オレも冒険をしたかっただけだ!」
「黙らっしゃい!このお馬鹿様!」
スパァーン!!と、ハリセンの音が響いた。
「だいたい、百蔵さんはどういうことですか!この黒ウサギの脚から逃げ切れるなんて!?」
「それはオレの脚が速いだけじゃないのか?それより、捕まえれないからって姉ちゃんを人質に取るのは良くないと思うぞ!」
「そのことは先程から誤解だと言ってるではありませんか。捕まえて逃げれないようにするために、やむを得ず――」
「黒ウサギも御2人も落ち着いてください。ここではなんですし、とりあえず、外門の中へ入りましょう」
ジンの仲裁でカフェテラスへ。
百子と百蔵はそこでやっと解放された。
「緊縛羞恥プレイとかレベルが高すぎるんだけど、」
「どっちかって言うと攻める方が好きなんだけど、」
「「黒ウサギになら縛られてもいい!!」」
「もう!あなた方は白昼堂々と何を仰っているのですか!」
黒ウサギが説教を始めたのを尻目に、ジンは手短に注文を頼み、
「すみません。お店の方には迷惑はかけませんので」
ジンは店員に謝罪する。
黒ウサギの説教は店員が料理などを持ってきても続いており、
「まだ、黒ウサギのお話はまだ、」
「黒ウサギ、レディーが食事中にはしたないわよ」
「黒ウサギ、マナーはちゃんと守った方がいいよ」
「……もう何なんですか。この姉弟は……」
黒ウサギはやっと、この2人の問題児ぶりを理解し諦めた。
コーヒーと軽食を取っていると、
「おんやぁ? 誰かと思えば東区画の最底辺コミュ名無しの権兵衛≠フリーダー、ジン君じゃないですか。今日は珍しく“箱庭の貴族”も一緒なのですね?」
2mを超える巨体をピチピチのタキシードを着た変な男がいた。
「僕らのコミュニティは“ノーネーム”です。“フォレス・ガロ”のガルド=ガスパー=v
「そうです。我々は――」
「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を呼び寄せたらしいじゃないか。コミュニティの誇りである名と旗印を奪われてよくも未練がましくコミュニティを
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