暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
狂乱者−バーサーカー−part1/闇に誘われる少年
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マと交代し、ベッドの傍らの台の上に皿を置くと、彼女はスプーン一さじのスープをついでシュウに向ける。
「はい」
「い、いいって…自分で吸えるから」
自分の意思と関係なく召喚された身とはいえ、あまり世話を焼かされるのもあれだ。シュウは体を起こし、皿とスプーンを取ってスープを吸い始めた。熱すぎず、ほどよい暖かさがあった。
「ねぇ…」
テファがシュウの横顔を見ながら口を開いた。
「?」
「前にも言ったと思うけど…一体どんな仕事なの?」
「マチルダさんから聞いてなかったか?ちょっとした、ものづくりだ」
「ものづくりって…」
ものづくりであんな怪我を負うことがあるのか?と疑った。
シュウは、一見冷たい印象を抱かせるが、実は優しい人でもある。でも…テファは思った。
彼は危なっかしい。盗賊たちは愚か、ナメクジの怪物が現れたときは顔色一つ変えずに自ら立ち向かった。以前は火事で焼け崩れ出した建物から人を助けてやけどを負ったそうだが、やはり気にならないわけがなかった。
それにマチルダだって、サイトたちと会った際にはトレジャーハンターで競い合っていたとは言っていたが、思えば彼女は仕事の話をするといつもどこかはぐらかしたような言い回しをしている。マチルダも、彼も、本当に『仕事』といえるようなことをしているのか?
「ところでマチルダさんはどうした?」
一方でシュウは、村に戻ってからマチルダの姿を見ていないことに気づいて、彼女の所在をテファに尋ねた。
「……」
「おい、どうした?」
「え、あ…うん。姉さんなら、ちょっと村から離れてるの」
話題の切り替えのタイミングからして、またどこかはぐらかされたような言い回しをされた。それに気づいたテファは言葉を途切れさせたが、シュウからの声に我に返ってすぐに返答した。
「どうして?」
自分がトリステインで稼いでいる間は、村を守るように頼んでいたはずだ。
「実はね、姉さんの提案で…村を引き払う準備をしようとしてるの」
「引き払うって…村を捨ててどこかに行くのか?」
「うん」
「お引越しするの?」
エマからの同じ問いにテファは頷いた。
「ほら、前に村に悪い人たちに襲われて、私が連れ浚われたときがあったでしょ?それに今のアルビオン、どこかおかしいから…ここに要るのは危険だから引越しの準備をしようって」
「だから、準備のために必要なものを買いに出かけていたと言うことか」
それなら、今ここにマチルダが会えていなくなっているのも納得できる。けど一言くらい言ってほしかったところだ。それだけ急いでいたのだろうか。
「いつごろ出るんだ?港町の船だっていつでも出られるわけではないだろう?」
「こっちでも準備を始めて…後5日以内には」
「そうか…」
戦いに明け暮れていたシュウにとって、この自然に溢れた村の暮
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