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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第477話】
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そんな時でも陽人は気遣ってくれて、励ましの言葉も掛けてくれた。
「……あなた」
「ん?」
「ありがとうぉ〜」
「な、何だよ、照れるって真理亜」
「うふふ。 ……夜食、一緒に食べましょうかぁ」
真理亜の言葉に頷く陽人、久しぶりに彼の腕を取るとそのまま闇の中へと消えていった。
一方、IS学園上空約二万メートル地点。
「あぎゃ、もう二時か……」
ハイパーセンサーに表示された時計を確認するカーマイン、軽く欠伸をすると軍用レーションを食べ始める。
予め機体には戦闘糧食をインストールしている、いつ孤立しても食事だけは摂れるようにと。
味は良くないが、カロリーも摂れ、日持ちのするレーションはカーマインにとっては有り難かった。
塩味の濃いスパムを一口食べる。
「……せめて火を通したい所だが、下手に使えばばれちまうからな、あぎゃ」
まるごとかぶり付き、それを一気に平らげると今度は乾パンを貪り食べる、合間に水で流し込み、食べ終えるとカーマインは上空を眺める。
「……宇宙まで後少し、か。 ……あぎゃ、まあ俺様には関係無いがな」
IS――インフィニット・ストラトスの【ストラトス】の意味を思うと、カーマインは苦笑が漏れ出そうになる。
未だに世界はこれをスポーツとは名ばかりの代理戦争に使い、尚且つ自国の防衛力に加えようとするのだから。
いつになったら宇宙開発にISを使うのやら……そう思った所でテロリストである自分には関係無い話だが。
欠伸をしたその時、カーマインの後方から飛行音が聞こえてきた、ハイパーセンサーで確認すると漆黒の機体が自分へと迫っていた。
敵――脳裏にそう過るのだが、光信号が送られてくる。
「……ボス?」
「ああ、すまないなカーマイン、敵だと思ったか?」
「……あぎゃ」
隣へとやって来た漆黒の機体、頭部フルフェイスを部分展開で解除すると、見知った仮面の男が現れた。
助けてもらって以来、ずっとボスの仮面の下を見たことがないカーマイン、気にはなるものの人には言いたくない事や見られたくないものがあるのだと言い聞かせた。
「カーマイン、少し眠っておくんだ。 明日は激戦になるかもしれないしな、これが」
「…………」
まるでこれから起こることがわかってるかのような口調――というか事実、起こること全てを言い当てている。
それこそ、どうでも良さそうな日本の長寿の婆さんが死ぬ日まで、明らかに異常なぐらいの的中率だ、予知能力とも思ったのだがその考えは直ぐに頭から消える。
ならば未来からやって来た誰か――そうとも思ったのだが、ナンセン
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