Another6 選ばれし子供
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飯ですよ飯ー。」
丈は聞こえていないのかブツブツ言っている。
イラ☆
大輔「丈さーん」
丈「僕は…常識人なんだ…、慣れてたまるか…」
ブチ☆
大輔「…飯だって言ってんだろ!!!!」
首根っこを掴んで強引に連れてくる。
唖然としている太一達に苦笑しながら、アインスは丈の分を盛って渡す。
大輔「丈さん、非常識非常識って言ってますけど、今までここでその常識が丈さんを救ってくれましたか?寧ろ丈さんが目を逸らしている非常識が救ってくれたじゃないですか」
アインス「城戸、非常識を受け入れたくない気持ちは分かるが、それに振り回されすぎるのもよくない。さあ、食べろ。お腹が空いてるから思考も暗くなるんだ」
アインスに渡された器を受け取り、食べ始める。
ブイモン[少し食休み入れたら出発な]
全員【うん】
大輔「ふう…」
タケル「大輔君」
大輔「ん?」
後ろを見遣るとアインスと共に来ていたタケル。
アインス「今日はあまりらしくなかったな。やはり少し疲れているのではないか?」
大輔「いや…別にそんなんじゃ……」
アインス「変にプライドが高い所は伊藤一輝に似たな」
大輔の兄貴分で、今は助けた家族と共に暮らしている一輝。
大輔「……」
タケル「ねえ」
大輔「ん?何だタケル?」
タケル「返事聞かせて貰ってないなって…友達になろうって…」
大輔「え?ああ、あの時か…色々ありすぎたから頭からすっぽ抜けちまったぜ…いいぜ、友達になることにいいも悪いもねえし」
タケル「ありがとう!!僕、大輔君と冒険出来て嬉しいよ!!」
大輔「ああ、そういや、お前も2年生だしな。」
今更だが、今のタケルは小学2年生で今の大輔と同い年だ。
タケル「でも凄いよ大輔君。料理が出来たり、色んなこと出来たり、何か、大人っぽい」
大輔は思わず苦笑した。
これでも、孫までいた立派なお祖父ちゃんでもあったのだ。
大輔「褒め言葉として受け取っとく。タケル、ヤマトさんがいない今のうちに言っておくことがある。」
タケル「え?」
大輔「これから先、何があるか分からない。もしかしたら1人になる時が来るかもしれない…いつまでも誰かが…自分の傍に誰かがいてくれると思わない方がいい。誰もいないその時に頼れるのは自分だけだ…行くぞ」
タケル「え?アインスさん。どういうこと?」
アインス「…ようするに、もしもいつか高石が1人で行動する時が来た場合、今のままではいけないということだな。最低限、自分に出来ることを
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