暁 〜小説投稿サイト〜
アンジュラスの鐘
10部分:第十章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初
国になる為にな」
「ええ、絶対に」
 四人は笑顔で言い合った。確かに今は辛い。それでも希望がある。その希望の前に自分達がいる。それがわかっていたから。彼等は笑顔になっていたのだ。
 そんな四人の周りを鐘の音が包んでいた。夜になった長崎の街はまだ廃墟であった。しかし。
 希望の鐘の音が街に鳴っていた。その鐘の音はまるでこれから長い間貶められ、晒されていく人々や大義がそれでも残された国や人々を見守るようであった。


アンジュラスの鐘   完


                  2006・7・31

[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ