暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1031話
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しまうが、このマブラヴ世界に生まれ育ってきた夕呼にしてみれば、それは許されることではないのだろう。
 ……いや、本人が何かとハッチャケているのは事実なんだが、それはそれ、これはこれって奴らしい。
 実際、常にハッチャケているって訳じゃないし。
 締めるところでは締めている筈だろう。……多分。
 その夕呼直属のA-01部隊とかいう奴等は色々な意味で苦労が多いだろうが、それに関しては俺からは何とも言えない。
 自分達で選んだ道なのだろうから、その道を貫き通して欲しいといったところか。
 たまには甘いお菓子辺りを差し入れしてやってもいいかもしれない。
 何となくそんな風に考えつつ、哀悼の意を表する。
 ……いや、死んではいないんだけどな。
 夕呼の我が儘に振り回されているA-01部隊の事を思えば、そんな思いを抱いてもしょうがないだろう。寧ろ当然だと胸を張って言える。

「アクセル代表、アンバール基地の周辺に攻撃を仕掛けてきたテロリストを全て撃破。捕虜も13人確保したそうです」

 量産型Wからの報告に、思わず安堵の息を吐く。
 取りあえず捕虜を得たという事は、多少でも情報を入手出来るかもしれないからだ。……まぁ、前線の一兵士にそんな重要な情報があるのかと言われれば、答は否なんだろうが。
 それでも何もないよりはマシだし、何より俺が安心しているのはアンバール基地周辺の騒動が収まった事と同じくらいに他の場所での騒動がなかった事だ。
 勿論、騒動が収まって安堵しているところを狙って……という可能性もないではないだろうが、それでも安堵の気持ちが強い。

「一応、全部隊に注意は怠らないように告げておけ」
「了解しました」

 念の為にそう告げておくが、結局その日はそれ以上の騒動がないままに作業が終了するのだった。
 ……そう言えば俺のいる場所でトラブルが起きなかったってのは珍しいな。今までだと、大抵こういう時は俺の場所に騒動が来たんだが。
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