マブラヴ
1031話
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う。
今回の作戦の関係上、通信の傍受とかの可能性を考えて俺達と向こうの部隊での通信のやり取りはされていない。だからこそこうして眺めているしかないんだが……
「あ、馬鹿。幾ら危険だからって、銃とか持ち出すなよ」
映像モニタの中では、自分達も狙われる可能性を考えたのだろう。兵士達が素早く移動して手に銃を持っている者が何人かいる。
確かに狙われているって意味では色々と不安もあるかもしれないが、それでも囮であるお前達が銃を手にしちゃ駄目だろう。
いや、一応ここは重慶ハイヴの近く。つまり、近くにあるハイヴはまだ攻略されてない以上、いつBETAが姿を現しても不思議ではない。
そう考えれば、銃で武装するくらいはおかしくないのか?
……ただ、日本人が銃で武装しているというのはちょっと違和感があるな。
まぁ、だからと言って日本刀を装備しろと言っている訳じゃないんだが。
そんな風に考えていると、向こうでは例の筋肉ムキムキの上官から頭に拳骨を食らってノックダウンしていた。
ちなみに、拳骨を食らっているのはいつも喧嘩している2人ではない。
その2人は、いつものやり取りとは打って変わって鋭い目つきをしながらお互いにフォローしあって周囲の様子を確認している。
へぇ。中々にいい目をする奴等だな。
連携に関してもスムーズだし。
「ああいう奴等なら、シャドウミラーにも……いや、駄目か。毎日毎日喧嘩騒ぎを起こされ続けるってのは色々と面倒臭いし」
小さく肩を竦め、一応念の為に量産型Wが確認しているレーダーへと視線を向け、異常がないの確かめてから、再び座席に横になる。
さて、問題はテロリスト共の今回のアンバール基地にあるテラフォーミングしている場所への攻撃が何を目的としているからだな。
まさか、ただちょっかいをかける為って訳じゃないだろうし。
自分達の存在の誇示? 確かにそれはありそうだが、だからと言ってそれだけの為にって訳じゃないだろう。
確かに少し前……それこそ、俺達シャドウミラーがハイヴ攻略をする前であれば、恭順派という存在こそが唯一BETAに対抗する手段と思わせる事も出来ただろう。
……奴等に命を差し出すのが対抗と言えるのなら、だが。
だが、今は既にそんなのは意味がない。BETAに対して天秤は完全にこっちに向いているのだから。
そうである以上、純粋に教義上の理由で恭順派に協力するような者なんてまずいないだろう。その辺を考えると、今恭順派に協力している者達はどういう奴等なのか疑問だよな。
恐らくはアンバール基地を襲った時に言っていたものがいたように、傭兵とかそっち関係だとは思うんだが……それだと兵力を維持するのはかなりの出費になる筈。
いくら恭順派が何らかの組織やら国やらが後ろ盾にいる
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