マブラヴ
1031話
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そうである以上、アンバール基地以外の基地の情報を入手するのは大変だった。……そういう事だろうか?
それとも、前回の襲撃からずっとアンバール基地の未開拓地帯とでも呼ぶべき場所に潜伏していた? まぁ、その可能性も否定は出来ない。そもそも、戦術機やリニアガン・タンク、ガン・ルゥとかは運び出すときにどうしても目立つだろうし。
確かにその可能性は十分あるが……
「いや、ここで考えていてもしょうがないな。量産型W、周辺を十分注意しろ。いつ俺達の担当しているこの場所が襲撃されるか分からないからな」
アンバール基地近くのテラフォーミング現場の襲撃が囮という可能性もある。それに、もし向こうが本気の襲撃だとしても、向こうにある戦力を突破してどうにか出来る筈もない。
懸念としては迎撃で敵を倒しすぎて情報収集する相手を残せないかもしれないって事だが……いやまぁ、アンバール基地を占拠された時にも現場の人間はテロリストの上に繋がる情報を殆ど持っていなかったのを思えば、今回も無駄になる可能性は高いか。
「こちらの様子はどうだ? レーダーに怪しい反応とかはあるか?」
「いえ、ありません。現在敵がこちらに接近している可能性は低いかと」
「こっちのレーダーで捕らえられないって事は、安心度は高いな」
一応このマブラヴ世界でもステルス性能の研究は進んでいる。もっとも、技術的に後進世界である以上、シャドウミラーの機体を誤魔化す程のステルス性能を発揮出来る筈もない。
ASRSやミラージュコロイドのような特殊なステルスがある訳でもないしな。
つまり、この世界では敵が接近して来るのを確実に感じ取る事が出来る訳だ。……俺達シャドウミラーなら、という条件はあるが。
その俺達のレーダーで接近してくる敵を感じ取れない以上、この重慶基地近くでは敵の襲撃を心配する必要もない。
にしても、本当にしくじったな。まさか再びアンバール基地の方に行くとは思いもしかなった。
「一応他に散らばっている部隊に対しても連絡を入れておけ。アンバール基地が囮の可能性も考えて、くれぐれも油断しないようにと」
「了解しました」
量産型Wが他の部隊に連絡を入れている声を聞きながら、再び座席へと寝転がる。
数分前まではムウやナタルの結婚に対するプレゼントを何にしようかと迷っていたんだが、一気にそんな気分じゃなくなった。
かといって、向こうの襲撃部隊に応援に行く必要があるかと言われれば答は否だし。
やる事がなくなったというのが正直なところだ。
そんな風に考えながら視線を映像モニタへ向けると、そこでは俺の担当でもある帝国軍のテラフォーミングをしていた部隊の動きが俄に慌ただしくなっている。
恐らくアンバール基地周辺に襲撃があったというのを知ったのだろ
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