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英雄は誰がために立つ
Life10 防衛戦
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 「こいつらいい加減、めんどうだな。一気に勝負を決めるか!」
 「無視しないで下さい!――――って言うか、やめて下さい!セカンドさんが勝手に、一気に勝負を決めそうになったら止めろと言われてるんすよ!それに、祐斗の奴に術者の捜索を命じったって、通信に今着てるんですから!!」

 ぎゃあぎゃあと喚き合う2人。
 その間にもゴーレムは達は門に近づこうとするが、変な連携ながらも最低限の防衛は熟していく2人だった。

 そんな2人は放っておいて、南門では魔王直々の防衛がなされていた。
 しかしながら、ゴーレムが一体もいなかった。
 いや、出て来るには出て来るが、サーゼクスの滅びの魔力によって少しでも出現すれば消されると言うのが、先ほどから繰り返し状態だった。
 そんなサーゼクスの後ろに控える様に眷属の『兵士(ポーン)』もう1人、中国神話に現れる伝説の霊獣である麒麟の姿をした転生悪魔、名を炎駒と言う。

 「お見事で御座います。我が主よ。これでは当初の想像通り、私の護衛など形だけですな」

 傍から見れば、ヒヒーンと聞こえそうに炎駒が笑う。

 「結果的にはね?けど炎駒。君が後ろに居てくれるだけで、私は心強いのだよ?」
 「無用な気遣い、痛み入ります。我が主よ」

 サーゼクスの褒め言葉にも敢えて謙遜で返す。

 「・・・・・・・・・ならば、主として命ずる。祐斗君を援護してこのゴーレムの術者を見つけ出してくれ。出来るなら拘束してほしいけど、無理ならこれ以上の被害を抑えるための追い払う程度でいいよ?」
 「――――承りました。主よ。しかしながら、主を1人残してこのまま行くワケにもいきませんので、軍人を数名寄越すように要請しておきますよ」

 炎駒の言葉に、仕方がないなと溜息を零す。
 そしてさっそくテレパシーで要請した。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ではその様に。今連絡が付きましたので、捜索に加わります」
 「頼んだよ。誇らしきわが眷属よ」

 サーゼクスの期待を背に、瞬時にその場から去る炎駒。
 そんな炎駒と入れ替わるように、北門を防衛していた駐在軍人の一部――――数名が、応援として駆けつけて来た。
 何時までも受け身ではいられない。
 旧首都ルシファード防衛戦線の反撃の狼煙が、今(あが)った。


 −Interlude−


 此処は冥界の堕天使領。
 ここでの戦闘開始から、光の槍は効果が薄くても神器(セイクリッド・ギア)の攻撃は有効だとアザゼル自身が証明したため、出来る限りの持ちえる全ての神器(セイクリッド・ギア)を駆使して反撃に切り返す事により一気に戦況は逆転した。
 先程まではだが。

 「てめぇ、一体何なんだ!」
 (コイツの風貌は何処か
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