Life10 防衛戦
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ら、今更ながらの士郎の性格たる慎重さに呆れる。
「ま・・・・・・いいけどな。だが多分、この保険策は無駄にならねぇぞ?」
「・・・・・・何か根拠があるのか?」
「いんや、オレの勘だ。けど、昨日位から空気が変わった気がするからな。タイミングには気を付けろよ?士郎」
「・・・・・・参考にさせてもらう」
その言葉を最後に、士郎は魔法陣を出現させて消える。
因みに、この転移術式もフィリップが作成したものだ。
士郎を見送った魔剣士は、少し離れた護衛対象である少女を見やった。
喰いながら。
「はぐはぐ。――――筋も悪くねぇし、中々じゃねぇか。あー、暇だ」
士郎がいないのを良い事に、食べるながら感想を口にする。
そして、矢張り暇を持て余していた。
−Interlude−
特訓10日目
グレモリー家本邸前防衛戦では、戦闘は激しかったがヴェネラナとグレイフィアの指揮の下、収束は時間の問題だった。
しかし――――。
「家令!奥様!!」
「如何したのです?そんなに慌てなさって」
執事の必死な態度に、グレイフィアが取り合う。
「北東部にいた者達が、いきなり現れた謎の者に一瞬でやられました!」
「全滅させられたと?」
「いえ、一番傷が深い者達でも辛うじて生きています。城内に居るお嬢様の、眷属様方のお力をお借りさせてもらえれば、何とか・・・!」
「アーシアさんの事ね・・・。私の名前を出して頼みなさい。きっと力になってくれるでしょうから」
ヴェネラナの言葉に肯くが、そん場から何故か動こうとしない執事。
「何をしているの?早く行きなさい――――」
「重々承知しているのですが、如何か奥様も城内にお戻りください!先程報告した、謎の者がこちらに迫ってきているので――――」
「もう来ている」
「!?」
後ろから聞きなれない声を聴いた執事は、咄嗟に振り向く。
そこには、負傷した部下の報告通り、日本の昔の侍を沸騰させる人物が居た。
その執事の反応で察したのか、ヴェネラナとグレイフィアは怨敵を見るような眼つきと冷ややかな目の色になる。
「そう。貴方がこの騒動の主犯格で、私の可愛い下部達に傷を負わせたのね」
「それは違うな」
「今更、取り繕――――」
「主犯格は私では無い。私は、いや我らはライダーに導かれ従う者だ。お前達の様な人間を食い物にする様な化け物共を駆逐して、真の太平の世をか弱き人々に齎さんがために!」
腰に携えていた日本刀を抜き放ち、突き付ける様に刃の矛先をヴェネラナ達に向けながら、侍は力強
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