第二十五話 田中中佐!本当にやったぞ路線変更!!その五
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「しかしあんたな」
「ライバルキャラなのはいいとしてだよ」
「どういった形で俺達と戦うんだよ」
「どんなポジションなんだ?」
「日帝衆に味方する正義の美少女魔法格闘少女よ」
瞬は二人にこう答えた。
「そのポジションよ」
「魔法格闘少女なあ」
「何かどっちなんだよ、って感じだな」
「普通そこで魔法だけだろ」
「それか格闘だけだろ」
二人も首を傾げさせつつ言う。
「何かな」
「そこでそうなるんだ?」
「あと侍もだよな」
「プラスされそうだな」
「そうみたいよ、日本刀も使える設定だから」
今付け加えられた設定だ。
「暴力教師なんか一刀両断よ」
「何か本当にな」
「色々加えられてんだな」
「で、そのうえでか」
「俺達と戦うのか」
「西郷さんが自ら見出してくれたのよ」
そうした設定になっているのだ。
「それで三つの衆の人達と一緒にあんた達と戦うから」
「けれど俺達とお互いに正体がわかってることはか」
「西郷さんも知らない」
「当然悪田部さんも」
「そういうことか」
「そういう設定になっているから」
まさに絶対の設定である、この設定は変わることがない。そしてそのうえでこれからライバル同士として戦っていくのだ。
「宜しくね」
「何だかんだでライバル登場か」
「ストーリーも後半に入って」
「俺達のパワーアップイベントはなくて」
「ライバルなんだな」
「そういうことになったわね」
三人で話してだった、そうして。
双方お互いに今は別れた、そのうえで。
二人は悪田部に呼ばれて彼の事務所に強制連行された。そしてそこでその悪田部から告げられたのだった。
「日帝衆にあらたな戦士が登場した」
「ええ、路線変更の結果ですね」
「俺達から主役の座を狙う不届き者登場ですね」
二人は悪田部にすぐに返した。
「そうですよね」
「ライバルキャラ登場ですね」
「そうだ、君達も下手をすればだ」
ここで悪田部はこうも言った。
「主役の座を降ろされる」
「ええ、作者の思惑はそうですね」
「作品の人気アップの為に」
「俺達を用済みにして」
「それで、ですよね」
「そのライバルキャラが新たな主人公になる」
そうした展開になるというのだ。
「覚悟はいいな」
「いえいえ、覚悟なんてしませんよ」
「俺達は諦めが悪いんですよ」
二人は悪田部に今回も悪びれず返した。
「正義のヒーローは諦めない」
「最後の最後まで」
「正義は勝つ、ですよ」
「悪には負けませんよ」
「この作品世界で君達を正義と言っているのは君達だけだ」
実際にそうである、この二人の評判の悪さは世界レベルで人類の恥とまで言われている位である。まさに世界一の嫌われ者だ。
そのことを知っているからこ
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