〜紅霧異変〜
〜夕弥視点〜
その4
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「ほらぁ、しっかり飲めぇ!」
「あ、あぁ……頂くよ……」
「あらぁ夕弥さん?全然飲んでませんねー?口移しで飲ませてあげましょうか?」
「冗談は止めておけ、食うぞ」
「やん♪」
……今は夜。博麗神社にて小さい飲み会を開いている。
霊夢は既に酔っ払っており、滑舌が定かでは無く、顔が赤い。
文は霊夢程では無いが酔っ払っており、ほんの少し顔が赤くなっている。
俺も酒を初めて飲むが、非常に美味でチビチビとだが飲んでいる。
……さて、何故こうなったかと言うと。
あの後、自己紹介を交わし、住む所は有るかと聞かれ、無いと答えたら暫く此処で住めと言われた。
それに対して俺は、宿が無い事は事実なので、素直にそれを受け入れた。
……そして、軽く宴会の様な物を開く事に。
最初は俺と霊夢だけでやるつもりだったが、文も乱入し、三人でやる事に。
そして、現在に至る。
「別に私はぁ、夕弥さんに食べられても良いですよ♪勿論、性的な意味で♪」
「そんな事を何時までも抜かしてると本当に食うぞ、変態天狗」
「あらぁ?別に構わないですよー?」
変態発言をする文に俺は冷たく言い、少し鋭く言葉を放つ。
それに対してもまだふざけたままの文。
……さて、少し驚かせやろうか。
そう考えた俺は、文の方を向く。
「あやや?どうしました?本当にお食べになるんですか?いやー男って獣……」
「動くなよ、今やるから」
「………え?」
勘違いして、またふざけようとしている文に動かない様に言い、近付く。
それを見て少し驚いた表情をした後に、後ろへ下がろうとするが、それを手を握って止める。
……驚かせるとは言え、大胆だな。飲みすぎたか?
と心の中で考えながら、ゆっくりと近付く。
「えっ?ぇ、ええと……その、え?」
「落ち着け、今やるから」
慌てる文に、俺はそう優しく、小さく呟く。
そして、顔へとゆっくりと、着実に距離を詰める。
「えっと、その……さっきのは冗談で……だから……っ!」
そう言い終えて、文は目を瞑る。
……都合が良いな
と考えながら、俺は最初に耳に口を近付け、呟く。
「動くなよ。今、食べてやるから」
そう耳に優しく、吐息たっぷりに言うと、文は少し色っぽく喘ぐ。
「ふぁぁぁ……ぁ……っ!」
それを見て楽しみながら、俺は耳から唇へと俺の唇を近付ける。
そして、ゆっくりと______
唇から額へと狙いを変え、額にキスをした。
「………え?」
「……軽い冗談、驚かしただけだ。」
俺が額にキスをした事に対し、少し驚いた文は目を開く。
それを見て、俺は軽い冗談だ、とネタバラシをする。
それを聞
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