僕のサーヴァントは幸運が「E」です。
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もしれないな。
「それにしても助かった僕達が言うのもなんだけど、SE.RA.PHはどうして急に障壁を出したんだ? それにフローラのサーヴァントのクラス名も言っていたし」
フローラのサーヴァントがヒュドラに変身する時、SE.RA.PHの放送は間違いなく「バーサーカー」と言っていた。サーヴァントの情報はそのサーヴァントとマスターにとって最も重要な秘密のはずなのに、それを全ての参加者に公平であるはずのSE.RA.PHがばらすなんて不自然だと思う。
「多分、あの子供のサーヴァント、バーサーカーの変身はSE.RA.PHにとっても予想外だったんだと思う。あのアリーナの障壁だって、あのまま戦ったら不味いことになるってSE.RA.PHが慌てて出したじゃないかな?」
SE.RA.PHが慌てるだなんてどれだけヤバイ存在だよ、あのヒュドラになったバーサーカーは?
「色々と無茶苦茶なサーヴァントだな。……というよりあのバーサーカーは何を考えているんだ? 結局のところアイツのやったことは自分達の手札を全てこちらに見せただけじゃないか」
「……多分だけどバーサーカーは『私達を倒すこと』しか考えていないんじゃないかな? 私達サーヴァントは外見の年齢と実際の……『死んだ年齢』が一致していないのがほとんどだけど、あのバーサーカーはあれが実際の年齢で、駆け引きとか自分の宝具を使った時のSE.RA.PHの反応とか難しいことは全く考えていなかったんじゃない?」
「……なるほどな」
アヴェンジャーの予想が当たっていると考えればあのバーサーカーの行動も辻褄が合う。
バーサーカーとフローラ。
見た目通りの子供だが強力すぎる宝具を持つサーヴァントと、そのサーヴァントを自分の子供と思い込んで暴走を止めようとしないマスター。
一歩間違えば聖杯戦争のルールを大きく逸脱する危険すぎるチームだ。正に「狂戦士」といったところだな。初めて会った時はただの主婦と子供にしか見えなかったのに、まさかあそこまでヤバイ相手だったとはな。
……というか。
「なあ、アヴェンジャー?」
「何、マスター?」
「……一回戦の相手は天使で、二回戦の相手はヒュドラ。僕達の相手って、何だか強すぎない?」
いや、ホントに僕達の相手って強すぎるって。ゲームだったらボス級のサーヴァントが二回続けて相手だなんて、他のマスターだってもう少し自分達と力量が似通ってる相手と戦っているぞ。
「あー……、確かにそうだよね。私達ってば少し……ううん、かなり運が悪いよねって……あっ」
苦い顔をして頷くアヴェンジャーが何かに気づき、同時に僕もあることに気づいた。そういえばアヴェンジャーって……。
「アヴェンジャー? 君って幸運何ランクだっ
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