【空拳編】 でーじすっごいよ
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《つや》めいた長髪を腰まで垂らした細身の男。頬から顎への鋭い輪郭に縁どられた顔面の中央を、シュッと美しく徹った鼻筋が突き抜ける。けれど鋭く吊り上った目は落ち窪んでもいて、イカれた感じに光ってらっしゃる。
ペロリ、と舌なめずり。舌なめずりしたよこの人! でーじ怖いんですけど!!
なにを思ってあんなアバターを使っているのだろう。せっかく好きにデザインできるのだからもっと実直な美形にすればいいのに。かくいう僕も、体格は現実そのままに、現実の僕よりもちょっとだけ眼光鋭くて鼻が高いイケメンアバターを使用している。あれはもしかすると、オリジナリティを追求した結果なのか。それとも対戦相手を威圧する意味合いが含まれているのか。だとすれば僕は完全に彼の術中にハマっているといっていい。ビビりまくり。
目の前にはシステムメッセージ。内容はこうだ。
【Diavel から 1vs1 デュエルを申し込まれました。 受諾しますか?】
いや、でも……、逃げるわけにはいかない、よね。
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