再会と解かれた封印2
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今千明は、昼間勧誘したお客と共に、入浴中である。
「ごめんねまさか占い中にこんな事になっちゃて」
「別に気にしないで、そのおかげで、温泉に入れたんだから」
その時、千明と、直哉とサキは、封印されている憑依の実を安置している場所の異変を感知し、その場所に向かうと、そこには、既に実に取り付かれた男達の姿があった。
「キャアアア何あれ?」
「サキお婆さんこれはもしや・・・」
「うむすでに実に憑依されておる。千明、直哉実が孵化する前に祓うんじゃ」
「「はい」」
こうして三人は、実に憑依された者達を救うため攻撃し始めたが、まったく効果が無く、三人は窮地に追い込まれてしまい、サキは体の自由を奪われ、直哉と千明に迫る男達を見ているしかなかった」
「千明、直哉逃げろー」
だが二人は、サキの言葉を聞き入れず、その場に残った。その時ついに、憑依の実が男達の欲望を吸いきり、憑依獣へ孵化してしまった。
そして憑依獣の攻撃が、二人に当たる瞬間二人の腕に語法リングが装着され、憑依獣の攻撃を防いだ。
「何で僕にまで語法リングが?千明ちゃんだけのはずなのに」
直哉は自分の置かれている状況に、驚きを隠せないでいた。
そして千明と直哉は真玉に浮かんでくる呪文を唱えると、鬼神前鬼が封印されている塚の中から、鬼神前鬼が召還された。
封印が解かれた前鬼だが、童子姿では、憑依獣に敵うことなく、やられていた。
「婆ちゃんこのままじゃやられるよ、前鬼の封印を解く呪文を知らないの?」
「すまぬ千明わしは、これ以上のことは知らないんじゃ」
「そんなーー」
その時、千明と直哉の頭に、ある呪文が浮かんだ。
「千明ちゃん」
「うん直哉君」
「「我解くる鬼神の呪縛秘呪の刃にて、封呪を絶つ破呪ヴァジュラオンアーク幻臨せよ、汝ZENKI」」
二人が呪文を唱え終わると、前鬼の姿が、童子姿から鬼神の姿になり、憑依獣と戦い始めた。
ZENKIの戦いは、憑依獣を圧倒する強さで、千明とサキに、恐怖を感じさせた。そして、戦いを終えた、ZENKIは、千明を殺そうとするが、千明の持つ語法リングにより、ZENKIは、童子姿になった。
それを見た千明は安心し、童子姿の前鬼と、喧嘩を始めてしまい、それを見ているサキと、直哉は呆れていた。
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