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突発コラボ
SURPRISE FUTURE
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止まらない。ルークは人間化を解いた。

「獣に肉弾戦を挑んで。獣は狩りの―――――――――――」

 ルークが消える。リオンが吹き飛ぶ。

「頂点なのだから」

「ほれ、起きろ。あっちも決着つくぞ」

 気絶したリオンを叩き起こすと背に担いで観客席へ移動し、ルーグ達を見た。

「え、なにこの状況」

 リオンとルークは唖然とした。おかしい。この状況は-――――――――――――――

「うわああああああああああああああ!!!」

「逃げないほうがっ、楽だと思うんだけどぉっ!」

 ただひたすらにルーグが銃弾を回避し、仕掛けた爆弾を炸裂させ、クロエはそれを回避しながら先にある地雷を撤去していく。

「なんか……クロエのキャラ変わってないか?」

「ん。茶目っ気が増したそうだ」

「それ誰からの情報?」

「クリス」

「ああ……」

 2人が話しているうちにルーグはクロエに捕まった。

「痛くしない方がいいね。気絶させたら勝ちっぽいし、時間もないからごめんね」

 ルーグは声を上げる暇もなく唇を奪われた。

「ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……あ、伸びちゃった」

「ルーク〜終わった〜!」

 デロンデロンになったルーグを背負い、クロエは観客席へ移動した。

「さて、勝負は終わった。帰らせてやれ」

「私としてはもっといい感じの展開を希望したかったんだが……ポロリと…」

「黙ろう、感情王。裏の世界に売り渡しちゃうよ?」

「お前もダマレ。さて、扉を開けられるのは略奪王、貴様だけだ」

「承認した。ほれ、さっさと行け」

 あっさりと認めすぎな略奪王にルークが驚くと、略奪王がニヤリと笑って小さくつぶやいた。

「感情王とお楽しみが出来るのでなぁ……」

 ルークとリオンは気づいた。まさか、最初から賭けられていた!?

 一人と一匹は感情王の方を見る。感情王は少し顔を赤くしてうつむいている。

「あいつとすると……翌日きついんだよなぁ……」

 思わず一人と一匹は顔を向きあって苦笑いした。

「あ、もう時間だ。急がないとクリスに怒られる!あ、リオン!コレ、私とルークの名刺。番号とか書いてあるから困ったら頼ってね!あ、あと感情王!リオンにあれ、あげといてね!」

 クロエはそう言って光へ跳びこんで行った。

「アレ、クロエの名刺、名前が違うぞ!?」

「それがアイツの本名だ。クロエは源氏名だからな」

 名刺にはこう記されていた。

 子供の虐待・性犯罪被害者保護団体会長、アイリス・ルーン・クロッカスと。

「さて、お前らを送り届けてから帰る。リオンは感情王から貰えるもん貰っとけ。俺は先にルーグおぶって帰る」


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