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突発コラボ
SURPRISE FUTURE
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て、この声は――――――――――――!!

 感情王が不敵に笑う。

「目的、言ってなかったね?」

 それは誰もを魅了する、美しい声。

「SURPRISE FUTURE。驚きの未来。さぁ、存分に――――――――」

 2人が振り返ったその先にいたのは。

「未来を楽しもうじゃないか」

 長髪の女性と一匹の猫だった。



Lange Zeit habe ich Rion, rugu(お久しぶり、リオン、ルーグ)

 長髪の女性が笑いながらリオンとルーグへ笑顔を向ける。

 2人はその笑顔を見て、その女性が誰の未来であるかを理解した。

「あら、ごめんなさい。今は日本を離れてドイツにいてね。現地の言葉で話してたわ」

「待って、待ってください!クロエさん!?でも、なんで――――――――」

 ルーグの疑問はもっともである。なぜなら、彼女は首のチョーカー……つまりクリスがいなければ話せなかったはずなのだ。

「あ、声ね?前に言わなかったかしら。私の人工皮膚と皮下の金属繊維は私が成長するごとにその能力が強化されるの。で、成長し続けたおかげで話せるの。話せるようになったのは三年くらい前で、クリスにはたまに頼ってるわ」

「ていうか、何でお前がここにいんだよ!?」

「うーん、感情王に久しぶりに二人に会えるって聞いてね?会いたくなったから来ちゃった。まぁ、クリスも子供も待たせてるし、そこまで長くいれないんだけど」

 リオンは微妙な表情になって、とりあえずおめでとうと言った。そして、今度は一匹の猫に向き直る。

「srrowの事件以来だな、リオン、ルーグ。だが覚えていないか。二人とも消えてしまったからな。どういう形であったことになってるかは知らんが、久しぶりといっておこう」

「ルークはなんでここにいるんだ?」

「ん、私はただ単にお前達と戦ってみようと思っただけだ。さて、話は終わりだ。死ぬ気でかかって――――――――――――」

「来い!!」

 唐突に。瞬間移動かと思うほどの速さでルークとクロエが消えた。

「まずい、ルーグ!寄れ!!」

「はい!!」

 2人で固まる。ルーグは自身のスキル《調合》で創りだした薬をリオンへと手渡す。リオンはそれを飲んだ。その瞬間だった。

「火燐・豪回帰……居合!!」

 ルークがルーグへと肉薄し、驚いたリオンをすぐさまクロエが拘束する。高速のわずかな隙を見、リオンは薬を呑み込んだ。

「諸行……無常ッ!!」

 ルーグも薬を飲む。使用後にほとんど動けなくなるものの、自身のステータスを底上げする薬だ。

 バックして一つの液体を斬撃の前へと差し出した。液体は火燐の火に引火し周囲へ煙をまき散らす。

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