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突発コラボ
SURPRISE FUTURE
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「嘘だろ……!?」

 そう呟いて、俺は目の前にいた少女を見た。勝利を確信した獰猛な笑みを浮かべ、その少女、俺の恋人シノンは弓を引いた。

 が、しかし。

「はいはいしつれーい」

 突如、周りの空間が割れた。

 現れたのは一人の女性。以上に細く白い肌。サイドの長く整えられた髪が揺れ、女性はシノンが放った矢をデコピン(少なくとも俺にはそう見えた)で吹き飛ばすとその手で俺の頭を鷲掴みにし、

「じゃっ、来てもらうよリオン君?」

「は?」

 大層慣れ親しんだような声で俺の名を呼び、割れた空間へ引きずり込んだ。



 某所 三王の間


「君は何がしたいんだ感情王!!」

 今全力で叫んだ男は超越者と呼ばれている。ひどい運命を背負っても、今も昔もその名は変わらずユキである。

「うん?別にただ楽しいことをしようとしてるだけさ」

「どこが楽しいことだ!あの場面はなかなかに重要な部分だったんだぞ!?そこに干渉するなんて物語自体が崩壊しかけない!!」

 感情はそれを聞いたが右手をこつんと自身の頭に乗せ舌を出した。

「てへぺろー☆」

「てへぺろー☆じゃない!君は一体自分が何をしたのか分かっているのか!?」

「うわぁ、引いたよユキ君。キミがてへぺろー☆とか言ったら気持ち悪いのオンパレードだね!」

「むきゃああああああ!!!いい加減にしてくださいよ、感情王!!」

「お、久しぶりにキミの敬語を言いたよ。あの時の君はなかなかに初々しかったのに」

 そしてさらに――――――――――

「感情王!もう片方を連れてきたぞ!」

 バビューンとどこからかローブを着た少年が、感情王の傍にいた気絶したリオンの元へ発射された。

 鈍い音が聞こえたが大丈夫だろう。

「二人そろったね」

「二人そろったな」

「ふはははははははははははははははははははははははははは!!」
「あはははははははははははははははははははははははははは!!」

 2人の笑い声を聞いたユキは思いっきり床に突っ伏した。

 ばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばんばん!!!!

 そして拳を床へ打ちつける。床は砕けていないが確実にいくつかの世界は崩壊しているだろう。

「おい、継人!確実に世界壊れてるから!キャラも崩壊してるから!よそう!本当によそう!?」

「哀しみ……!!」

 過去、srrowと呼ばれていた男―――――――哀しみは止めに入り、ユキは哀しみの膝で泣いている。

「わかってくれたか……」

 哀しみが一安心した瞬間、ユキの顔がむくりと上がった。

「お前に励まされるとかムカツク、一発殴らせろ」

「は!?おま、ちょっ」


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