3部分:第三章
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す。よいですね」
「はい、それでは」
「そのように」
傍の者達はその言葉に応える。こうして彼女はその機会を辛抱強く待った。暫くして皇帝は朝早く狩に出た。ここで隣に寝ていた趙王を起こそうとしたがここで生来の優しさが出てしまった。
「待て、まだ趙王は幼い」
よく寝ていた。だから起こしては気の毒だと考えたのだ。
それで起こさずそっと寝かしておくことにした。そうして狩は自分だけで出た。傍の者達にそっとそれを告げて。確かに彼等は信頼できる者達だった。
しかし話を聞いていたのは彼等だけではなかった。カーテンの裏に、天井に、そして隣の部屋に。呂后の密偵や刺客達が潜んでいたのだ。彼等は趙王が一人になったと聞いて早速動いたのだった。
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