暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
無限時計編
父の遺品
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シェルさんって本当にルーシィさん想いなんだなぁ。ルーシィさんもミッシェルさんのことをすごく大切に思ってるし、仲がよろしいですね。

「よーし!じゃあ俺が受けてやんよ」
「壊しちゃダメだよ?わかってる?」
「うっせぇよ!!わかってるって!!」

どうやらこの依頼はナツさんが引き受けるようだ。ナツさんで大丈夫かな?すごく心配・・・

「じゃあ、さっそく――――」

ミッシェルさんはケースの中から遺品を出し、それをナツさんに渡そうとしたら、

ツルッ

「!!」

ミッシェルさんはなぜか滑ってしまい、そのまま体が反転し、入り口の方へと遺品を転がしてしまう。

「きゃああっ!!」
「おいおい!!」
「大丈夫!?」

ナツさんとルーシィさんは倒れたミッシェルさんに心配して声をかける。すると、その遺品にある変化が生じる。

「ん?」
「なんだ?」
「これは一体・・・」
「え?」

俺たちはその遺品の動きに驚愕する。クルクルと遺品は回転し宙に浮かんだかと思うと、その先端を上に向け、立ったのである。
さらにそれだけでは収まらず、その遺品に何やら古代文字が浮き上がる。

「何か浮かんできた!?」
「文字・・・ですかね?」
「古代文字って言うやつか」
「だったらレビィちゃんが・・・」

ルーシィさんはその古代文字の解読をレビィさんに頼もうとするが、

「今はおらん。シャドウ・ギアは仕事で遠出しておる」
「だったらフリードくんは〜?」

セシリーは同じく文字の魔法を使えるフリードさんを提案するが、フリードさんも同様に仕事で現在ギルドにいない。

「何かを伝えようとしてる?」
「お父さん・・・」

ミッシェルさんとルーシィさんはその遺品をじっと眺める。

「じっちゃんもあの文字読めねぇのか?」
「・・・・・」

どうやらマカロフさんもその文字を知らないらしい。

「シリル、何か見えない?」
「無理だな。俺は目がいいだけで文字の解読はなんとも・・・」

ウェンディは俺の目であれを解読できないかと考えたが、あいにくこの目の使い方もいまいちわかってないし、まず文字を知らないからとてもじゃないが無理だと俺は答える。

「ルーシィ。これには関わらん方がいい」
「どういうこと!?」

マカロフさんはあの文字を見て何かを察したようだが、おそらく確実にこれっていう物がないため、ルーシィさんに答えることができない。
ルーシィさんは遺品の方を向き直る。

(でも・・・お父さん・・・この謎、絶対に解いてみせるから)

ルーシィさんは決意を新たにし、父の伝えようとしていたことを調べることを決めた。そのルーシィさんを見つめるミッシェルさんは、心なしか少し不安な表情に見えた。

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