2部分:第二章
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なった。漢の孝恵帝である。
太子が皇帝になった。これで話が終わりかというとそうではなかった。全てが幸福な結末で終わることはない、今がまさにそれであった。
呂后は覚えていた。戚夫人が何を考えていたかを。そしてそれが実現すれば自分も息子もどうなっていたかを。それを思うと取るべきことは一つであった。
「戚夫人を捕らえなさい」
まずはこう命じたのだった。夫人はすぐに捕らえられ臼をひかされた。まずはこれで彼女を貶めそのうえで趙王になっていた如意を迎えようとしていた。そのうえで暗殺するつもりだったのだ。
だが彼の宰相周昌は聡明な人物だった。かつて劉邦にも反発したことのある骨がある男でもあり主を護る為に呂后の招きを色々と口実をもうけて退けたのである。
「行けば王は殺されてしまう」
彼ははっきりとわかっていたのだった。
「そう、必ずな」
朝廷の者達も夫人に野心があったのを知っていたのかそれとも呂后が恐ろしかったのか動こうとはしない。確かに彼は頑張ったがそれは一人だけであった。彼だけで止められるものではなかった。
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