3日目
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らんからな?」
明石にまであの良くわからん講釈をされたらたまらない。
実際チンプンカンプンなのだから。
「明石、じゃあまた何かあったら連絡を」
「はい!了解しました。あ、ドッグなんですけどもう少し広げても良いでしょうか?」
「かまわない。……ああ、明日の朝また執務室に来てくれるか?だんだん此処でレシピを一々指定する時間が無くなってきていてな」
「わかりました。では失礼します!」
作業に戻っていく明石。
夕張と明石のおかげでうちの工廠はここ2日くらいで大きく様変わりしている。
工廠や入渠ドッグがやたら大きくなってきたのはどう考えても2人の功績だろう。
今度、差し入れでも持ってきてやろう。
そう思いつつ、私は工廠を後にした。
「作戦終了。艦隊が帰投しました」
17時、執務室に戻った私は帰投の挨拶を受けた。
「お疲れ様。初めての旗艦はどうだった?」
「大変ですね、これ……ちょっと疲れました」
まあ、だろうな。
夕張は戦闘が好きではなさそうだし。
「叢雲、お前は直接入渠してもよかったんだぞ?」
「何言ってんのよ。さっきも言ったけど大丈夫よ、このくらい!」
心配をかけまいとしているようだ。……こう見ると何気に健気だな。
しかし叢雲はどう見ても左手をかばっている。
「無理はするな。早めに入渠して来い」
「叢雲ちゃん、司令官もこう仰ってるし一緒に行こう?」
白雪にまで言われると叢雲は意地が張りづらいのかしぶしぶ頷いた。
「わかったわよ……行けばいいんでしょ!」
顔が真っ赤だ。
怒っているというより心配されて照れているのだろう。
そうして叢雲は白雪に連れられて入渠ドッグへ向かった。
「今日は一番の大活躍だったな、綾波」
本日の功労者たる綾波にも声をかける。
こうして話すのは初めてかもしれない。
「綾波が一番だなんて……嬉しいです……司令官のおかげですね」
なんてつつましい良い子なんだ。
那珂に爪の垢を煎じて飲ましてやりたい!
「あの、司令官?……どうして綾波はつつかれているんでしょうか?」
気がついたらほっぺをつんつんしていた。
魔性のほっぺだった。めっちゃやわこい。
「ああ、すまん……皆、今日は良くやってくれた。一人も欠くことなく帰って来てくれて非常に嬉しく思う。今日はもうゆっくり休んで明日に備えてくれ。以上、解散!」
解散を告げると各艦娘たちは思い思いに外へ出て行った。
夕張だけは秘書艦であるのでここにいるが。
「さあ、夕張。後一がんばりだ、書類が片付い
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