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ある提督の回顧録
3日目
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「了解です」

 そう答えた白雪は攻撃を開始した。
続くように叢雲が砲口を向ける。

「よくもやってくれたわね!……沈めっ!」

 なおも回避するイ級、だが。

「にひひっ!あなたって、遅いのね!」

 島風の砲撃によって進路を阻まれ。

「よく狙って…てぇえええ〜い!!」

「ZYAAAAAAAAぁぁぁぁ……!!!」


 綾波によって打ち抜かれた。
イ級は撃沈。残るはロ級のみ。

 ロ級はこちらを伺いつつ逃げるようなそぶりを見せている。速度は先ほどのイ級よりも速い。
もう逃げられないことを教えてやろう。

「島風、ロ級の後方へ回り込めるか?」

「やってみます!」

「残りははそのまま波状攻撃を続けろ」

「了解よ。あのニヤけっつらに叩き込んでやるわ!」

「叢雲ちゃん、落ち着いて」

「提督に良いとこ今日は見せられてないし……がんばらないと!」
 
 それぞれに指示を出して行動を開始させる。
ロ級は巧みに回避するが、散布界は徐々に小さくなっていく。

「てぇえええ〜い!!」

 一番的確に敵を狙っているのは綾波だ。
ソロモンの鬼神と言われたその力は今、遺憾なく発揮されている。

「GIIIIIIIII!!!!」

 着弾した。
直撃ではないが、ダメージはあるようだ。速度が鈍った。

「しまかぜ、再び砲雷撃戦入ります!」

 回りこんだ島風からも容赦なく砲弾が降り注ぐ。
「連装砲ちゃん」は大小それぞれが動き回りながら撃てるからか、読みにくい軌道を描いている。
しかしなお、ロ級はまっすぐ逃げようとする。
……いや、ダメージで舵が取れないのか、ならば。

「総員、雷撃戦用意!」

「後で感想聞かせてね!」

 それ食らって感想聞けるわけないだろう。
……ああ、こっちに言っているのか。威力とかの考察に使えと。

「IAAAAAAAぁぁぁぁ……!!!!」

 そうして発射された魚雷は見事に命中。
ようやくロ級も撃沈した。

「敵の殲滅を確認した。周囲に敵影がないかを良く確認した後、帰投してくれ」

「了解しました!」

 手元のタブレットから目線を外し、一息つく。
けが人は出たものの、犠牲者はなし。
誰一人欠くことなく帰投してくれるだろう。
――良かった。







 艦隊が帰るまでの間に私は工廠を見て回ることにした。
建造、開発も、もう終わっているころだろう。

「あ、提督!ご指示のあったように建造と開発が終わりました。確認をお願いします」

 やはり終わっていたようだ。
ふと、建造ドッグの傍を見ると3人の人陰が見えた。
 姉妹だろうか、同じ服を3人とも着ている。
こち
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