3日目
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
「了解です」
そう答えた白雪は攻撃を開始した。
続くように叢雲が砲口を向ける。
「よくもやってくれたわね!……沈めっ!」
なおも回避するイ級、だが。
「にひひっ!あなたって、遅いのね!」
島風の砲撃によって進路を阻まれ。
「よく狙って…てぇえええ〜い!!」
「ZYAAAAAAAAぁぁぁぁ……!!!」
綾波によって打ち抜かれた。
イ級は撃沈。残るはロ級のみ。
ロ級はこちらを伺いつつ逃げるようなそぶりを見せている。速度は先ほどのイ級よりも速い。
もう逃げられないことを教えてやろう。
「島風、ロ級の後方へ回り込めるか?」
「やってみます!」
「残りははそのまま波状攻撃を続けろ」
「了解よ。あのニヤけっつらに叩き込んでやるわ!」
「叢雲ちゃん、落ち着いて」
「提督に良いとこ今日は見せられてないし……がんばらないと!」
それぞれに指示を出して行動を開始させる。
ロ級は巧みに回避するが、散布界は徐々に小さくなっていく。
「てぇえええ〜い!!」
一番的確に敵を狙っているのは綾波だ。
ソロモンの鬼神と言われたその力は今、遺憾なく発揮されている。
「GIIIIIIIII!!!!」
着弾した。
直撃ではないが、ダメージはあるようだ。速度が鈍った。
「しまかぜ、再び砲雷撃戦入ります!」
回りこんだ島風からも容赦なく砲弾が降り注ぐ。
「連装砲ちゃん」は大小それぞれが動き回りながら撃てるからか、読みにくい軌道を描いている。
しかしなお、ロ級はまっすぐ逃げようとする。
……いや、ダメージで舵が取れないのか、ならば。
「総員、雷撃戦用意!」
「後で感想聞かせてね!」
それ食らって感想聞けるわけないだろう。
……ああ、こっちに言っているのか。威力とかの考察に使えと。
「IAAAAAAAぁぁぁぁ……!!!!」
そうして発射された魚雷は見事に命中。
ようやくロ級も撃沈した。
「敵の殲滅を確認した。周囲に敵影がないかを良く確認した後、帰投してくれ」
「了解しました!」
手元のタブレットから目線を外し、一息つく。
けが人は出たものの、犠牲者はなし。
誰一人欠くことなく帰投してくれるだろう。
――良かった。
艦隊が帰るまでの間に私は工廠を見て回ることにした。
建造、開発も、もう終わっているころだろう。
「あ、提督!ご指示のあったように建造と開発が終わりました。確認をお願いします」
やはり終わっていたようだ。
ふと、建造ドッグの傍を見ると3人の人陰が見えた。
姉妹だろうか、同じ服を3人とも着ている。
こち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ