第23話 =風唄う地=
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されそうな気がするのでやめておこう。といってももしめくれたら濡れ衣は間違いなくかかるけど。
少々歩くと落下防止のためか崖のところが柵でさえぎられその奥にいくつもの山が連なっている行き止まりを発見した。
ご丁寧にその柵の前には何かを置く石の台が存在していた。
「ここか?」
「あぁ、風唄う地だ!」
どうやらビンゴらしい。
その証拠ともいえる強風と山の岩盤で鳴り響く美しい音色がこちらの耳にも聞こえている。
俺は自分のアイテム一覧から『エコー・フラワー』の種を選択、そして手の中に出現させ、アスナも昨日ヒースクリフさんか
ら預かった『トワイライト・モス』を取り出す。そしてアスナのを下に敷き、その上に種をあしらった。
「〜〜♪〜〜〜〜♪」
するといつしか見たプネウマの花の高速再生のようにエコー・フラワーも咲き出した。
さらに開花した花はその名の通り音を真似だした。
しかし、その音はキリトの恥ずかしがるような叫ぶ声ではなく、そこで鳴り響く音色を一寸の狂いもなく真似しだし完全なエコーとなった。
「…きれい…」
「感動、しちゃいますね」
「えぇ…」
「この世界で音で感動できるなんて…ね…」
「うん、思ってもみなかったよ…」
女性陣全員は感動でその場から動けなくなっているが俺とキリトの行動は意外と早かった。
トラップの可能性もあり、すぐさまキリトは背中の剣、俺は腰の大剣を抜きあたりを見渡す。
すると、その部屋の片隅に今までなかった宝箱が出現しているのに気づいたキリトは剣を持ちながら、でも好奇心が強かったのか宝箱を開けてしまう。
幸いモンスターが出る、なんてことはなく宝箱に入っていたものはキリトのアイテム欄に収納された。
「なんだろう…これっ!?」
どういったものかが気になったのかオブジェクト化させ持ってみようとするキリト。
その剣の刀身は白銀で出来て、剣の真ん中が少し全体より少し細くなっており上から見た竜のような形をしており細くなっている下の部分には赤い宝石もついていた。だが相当な重さらしく持っている手が震えていた。そのマヌケな声に反応し感動していた女性陣がキリトの前に集まる。ついでに俺もだが。
「…どうしたの、キリト君」
「い、いや…そこにあった宝箱の中から出てきたんだが…」
「ちょっと見せてくれない?」
さすがマスターメイサー+武具屋としてか新しい武器に対して興味心身だった。
でもリズでも持ちながらの鑑定は無理なのか、キリトに持ってもらいながらやっていた。
「えっと…固有名は『キャリバーン』…私も聞いたことないわね…」
「でもキリト君が持てない重さなら不必要なんじゃない?」
「…いるわよ、ここに1人」
俺も大剣と聞き、
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