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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-B竜の脅威〜The 8th task force : Dragon Blood
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速で動き続ければ私の攻撃は届かない、とか思っているのだろうけど・・・。

「私がなんの魔法を扱う騎士だったか、もう忘れたのですか?」

――愚かしき者に美しき粛清を(センテンシア・コンデナトリア)――

“シュリュッセル”を地面へと突き刺す動作をトリガーとして、対地凍結術式を発動。私を中心に周囲500mの地面を急速冷凍させる。するとどうなるか。

「グリップが効かねぇ!?」

ガッシャーン!と大きな音を立ててブラッド1のバイクが転倒。ブラッド1もバイクも凍結している地面を何十mと滑走。その途中、ブラッド1が“キャルタンクリーヴ”を手放したのをしっかりと見た。

「しまっ・・・!」

慌てて“キャルタンクリーヴ”を取ろうとするブラッド1。この最大のチャンスを見逃すほど私は優しくも間抜けでもない。

――悪魔の角(ディアブロ・クエルノ)――

氷で出来た螺旋状の杭による高速射撃術式を発動。射出するのは25本。足を滑らせながらも、凍る地面をなおも滑る“キャルタンクリーヴ”を手に取ろうとしていたブラッド1より早く「チェック」氷の杭で彼の防護服の裾や袖を貫いて、地面に縫い止める。

「あ、テメ、何しやがる! 離しやがれ!」

「聞く耳持ちません。それとも抵抗しますか? 今度は直接あなたに撃ち込みますよ?」

もう一度、ディアブロ・クエルノを発動して、ブラッド1の面前に配置する。先程までの彼だったなら余裕の表情で、やれよ、みたいなことを言ったんだろうけど、「っ・・・!」今は引きつらせているばかり。確定した。ブラッド1のダメージ無効は神器の能力だったんだ。

「チェックメイトです。大人しくそのまま伏していてください。それでもまだ抵抗を見せるのであれば・・・」

“キャルタンクリーヴ”の側まで歩み寄って、柄を握って拾い上げる。それだけで理解できる神器の強大さ。気分が高揚していくのが判る。自分は強くなったんだって思えてしまう。コレは危険だ、悪しき者が持っていてはいけない物だ。

――凍てつく氷葬棺(ハウラ・コンヘラル)――

いま放てる限りの冷気で“キャルタンクリーヴ”を凍結させる。私の神秘と神器の神秘が拮抗している、もしくは私の方が弱いのか、完全に凍結するまで数分と掛かってしまったけど、「神器の回収、完了です」無事に任務を果たせた。

「っ!・・・くっっそぉぉぉぉぉーーーーーーっっ!!」

†††Sideセレス⇒アリサ†††

「クソが! なんなんだ、なんでこんなガキが、こんなに強ぇんだ!!」

今、あたしが相手にしてるのはブラッド3とかいうモヒカン頭にサングラス、特攻服、それに金棒と大型バイク型のデバイスっていう暴走族のような男。魔力ランクはざっとA+ってところかしら。一般的な武装隊隊長
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