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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico27-B竜の脅威〜The 8th task force : Dragon Blood
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っ!」魔力を付加した正拳突きを打ち込む。効きはしないだろうけど、それでも拳打の衝撃だけはちゃんと通じるようで、「チッ!」“シュリュッセル”を落とした。地面へ突き刺さるより早くキャッチ。

――氷閃刃(イエロ・コラソン)――

再度、魔術による冷気を剣身に付加。上半身を捻りながらの振り上げ。ブラッド1は躱すことなく私の斬撃を受け入れた。斬った感触はそのまま。だけどやっぱり傷は付かない。普通の魔導師には無理な芸当。レアスキルや固有スキルならあり得るかも知れない。でも今に限れば・・・

(神器の能力・・・!)

その確率の方がずっと高い。そうなると、ブラッド1の体にいくら攻撃を入れてもきっと徒労に終わる。ならば神器を潰すのみ。狙いをブラッド1の肉体から神器へと変更。

「はぁぁぁぁぁぁーーーーッ!!」

「うお・・・!?」

神器・“キャルタンクリーヴ”に連撃を叩き込む。魔術の効果が切れそうになったら「イエロ・コラソン!」を再発動して、カウンターを受けないように最大注意。一応、魔力を使って氷の剣を創り出す術式・エスパーダ・デ・ラグリマというものもあるけど、魔力消費が大きいからあまり使いたくない。

「剣で戦う気であるなら、まずは扱い方を学びなさい、ブラッド1!!」

「クソガキャァァァァーーーーッ!!」

私は“シュリュッセル”を振るい続け、ブラッド1の反撃を許さない。“キャルタンクリーヴ”だけでなく、柄を持つ両手や胴体にも斬撃を打ち込んでいく。だけどやはり男性。“キャルタンクリーヴ”をしっかりと握りしめていて、弾き飛ばすことが出来ない。腕も斬っても柄を離さない。実に面倒な腕力。

「(まぁ騎士に対して、腕力や武装の差だけで勝とうという事がそもそもの間違い)はぁぁぁぁっ!」

「なんだ、このガキの力は!? こんな細腕のどこにこんな力が・・・!」

私の一撃にブラッド1が弾き飛ばされて後退。足腰がなってない。追撃するために距離を詰めようとしたら、「クソが!」ブラッド1が私に背中を向けて逃げだした。投降するなら追撃はしないけれど、逃走は問題外。追撃するために駆け出したその時、「プリンキペス!」ブラッド1が懐から何かを取り出したのが見えた。鍵だ。

「セットアップ!」

一瞬の発光の後、ブラッド1の側には大型バイクが1台。バイク型のデバイスにブラッド1が乗って、「オラオラァ! こっからが本番だぜ!」けたたましい爆音を轟かせて走らせ始めた。

「俺たちドラゴンブラッドは、カルナログ最速の爆走族チーム・シュトルムファナティカーだったんだぜ! 俺たちの本当の戦いは、相棒(バイク)に乗ってからなのさ!」

目測で時速90km近い速度で私の周囲を走り回るブラッド1。徐々に私へと距離を詰めて来ているのも判る。高
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