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遥かなる星の後
第4話 : 刻星病・中編
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うに輝きますから」



 何でそんなに優しい言葉をくれるのだろうか?効率としては合理的な判断だろうが、人としては誉められた行いではない。人には心がある。効率で切り捨てるには簡単に納得出来ない部分が必ずあるのだ。



「藤原さんは軽蔑しないのか?」

「えぇ、しませんよ?流石に出会った時に知ってれば考えものですが……もう私は貴方を知っていますから、だから揺るぎません」



 そうか……彼女と共に過ごした半年は、軽いものでは無かったのか。
  あぁヤバい……本当にいつ以来だろうか、こんなに胸が熱くなるのは。
  彼女にならば、俺の全てを捧げても良いかも知れない。


「行きましょうプロデューサー。もっと、ずっと先に……貴方と共にならば明るい未来があると信じてますから」


 差し伸べられた藤原さんの右手。それを一瞬躊躇いながらも握り返す。


「あぁ、行こう!この先に!俺はきっと肇さんをトップまで押し上げる!」



 この時。本当の意味合いで俺は、藤原肇と言う星を胸に刻んだのだろう。




 ****



 その兆候は朝から出ていました。船橋さんの『運命』と言う言葉にドキドキして……そして、出会った時の事を思い返して更にドキドキして……
 そして名前で呼んで貰えて、私の心拍数は限界を超えました。

 視界がゆっくり進みます。音がゆっくりと流れてます。まるでスロモーションの中で、私だけが平常のように動ける違和感。
  空気が肌に絡み付いて、まるで世界と溶けて一つになりかけてるような感覚。脱力と集中の間をたゆってるような不思議な世界……
 あぁ……これが船橋さんの見ている世界……
 私はあの人と同じものを今見ているのでしょうか?
  伝え聞いてる感覚とは何か違うようにも感じますが、それは問題無いのでしょう。どこまでもイメージと集中が広がって行く……それは私の胸から見えない糸が出てきて、回り全てを絡み取って支配するようなイメージ……
  今ならどんなイメージも思いのままに表現できそう……
 

 私はそのままステージに上がります。少しの緊張もどこか遠くに消えて、今はただ今できる全力を、藤原 肇のアイドルとして表現をしたい……









 ─────勝つイメージはできてます。









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