暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1030話
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 一家に一台ならぬ、一家に一人量産型W。……シャドウミラーでなら結構流行るかもしれない。
 そう言えば、量産型Wは次のロットから若干パワーアップするんだよな。具体的には筋力が1割程上昇するらしい。
 これに関しては、門世界で捕獲したオーガを研究した成果だという話だ。
 G元素とは違ってあっさりと結果を出した辺り、さすがにレモンの専門分野と言うべきか。
 ……いや、専門分野か? 確かに人造人間に関してはレモンの専売特許だが、レモン自身はあらゆる研究内容に手を出している。
 ぶっちゃけ、レモン自身は万能型の天才と表現すべき存在だ。
 元々得意としていた人造人間関係の技術、PTの開発や改造、システムXN関係の技術、それ以外にも数えるのが面倒になるくらいの分野で実力を発揮しているのだから。
 更にはパイロットとしての技量も非常に高い。
 そういう意味では、高い技術力を誇るシャドウミラーの象徴と言ってもいいような存在だ。
 天は二物を与えずとか言うが、才色兼備のレモンは天に二物も三物も与えられている人物。
 そんな風に再び考えが脇道に逸れていると、近くにいた量産型Wがこちらへと振り向き、口を開く。

「アクセル代表、アンバール基地周辺のテラフォーミング作業をやっていた囮部隊に攻撃が行われたそうです」

 緊急事態や、何か事態に進展があった時のみ使われる通信により入った情報。
 ……またアンバール基地、か?
 その報告に、思わず内心でそう呟くのだった。
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