マブラヴ
1030話
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るこっちを狙ってくる筈だ。
「けど、来ないんだよな」
勿論俺のいる場所だけではない。他のハイヴ周辺で行われているテラフォーミング作業の場所でも同様に攻撃される気配は全く存在しないのだ。
この辺、テロリスト共がまだそこまでの行動を起こせるだけの余裕がないだけなのか、それとも機を狙っているのか。
恐らく前者だろうとは思うけど。
アンバール基地での交戦で向こうもかなり数を減らしている筈だし。
ただし、テロリストにしてみれば人の命の値段は武器よりも余程安い代物だ。……ああ、でもそう潤沢に人材を補充出来なくなったのを思えば、そこまで安いという訳ではなくなったのかもしれない。
それに……俺達が警戒しているのは恭順派。正確にはキリスト教恭順派だ。このマブラヴ世界では日本でキリスト教が殆ど広まっていないだけに、キリスト教関係者を作るのも難しいし、外国人が動き回れば非常に目立つ。
俺の知っているような日本であったり、ネギま世界の日本であったりすれば、まだ恭順派が動いてもそれ程目立つ事はなかっただろう。
だが、このマブラヴ世界の日本ではキリスト教そのものが殆ど日本で広まっていない。
何しろ、クリスマスですら知らなかったり、知っているけどそれが何? って奴が多い。それこそ、俺が知っているように年末になればクリスマスのイルミネーションで街中が飾り立てられたりする事は一切ない。
それだけキリスト教という存在と縁遠ければ、日本の勢力圏で恭順派が自分達の人材を確保するのは難しいだろう。
そう考えると、重慶ハイヴの近くで俺が待機しているってのはかなり無駄な気がしてきた。
いや、確かに働いている者達に混じって内部から云々ってのは難しいかもしれないが、外から攻撃する分には全く問題がないという面もある、か。
特にアンバール基地からリニアガン・タンクを持ち出している以上遠距離からの攻撃というのは普通に有り得るし。
まぁ、何らかの機体やら戦車やらが近づいてくれば設置した機器がそれを知らせてくれるから問題はないと思うが。
「……さて」
ともかく、毎日恒例の喧嘩を見終えると、手に持っていた本を空間倉庫に放り込んで倒した座席の上で寝転がりながら考える。
考える内容は、テロリストに対する備え……とではなく、ムウとナタルの結婚に関してだ。
ナタルの引き抜きに関してはエザリアに任せているので特に心配はしていない。心配しているのは、結婚祝いに何を贈るかだ。
結婚式やら何やらに関しては、ナタルからの希望によりオーブで行われる事が決定した。それに関しては、シャドウミラーからも多くの参加者が出るだろう。
勿論俺を始めとして男連中も――ムラタは分からないが――出る筈だ。
それと、他の世界からでもムウの知り合いとかは参加する
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