第3話 : 刻星病・前編
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に映る自分は、幾分マシな瞳になっていた。
よしよし上出来。後は適当にしてればいつものノーテンキな船橋 縁に戻るだろう。
シャワー室から出ると、案の定既に出社しているアイドルが居た。
「おや?私が一番かと思っていたが……先客が居たようだね。おはよう」
「おはようございます……自分徹夜ですから。東郷さんこそお早い出社で……つーか、先輩と一緒では無かったんですか?」
「おいおい、彼といつもセットと言う訳じゃないさ?お互いに一人で仕事できる立派な大人だよ」
仕事出来るアピール!普通ならウゼェーでクタバレ!ゴラァー!!!なんだが……
もう!ヤダこのイケメン!俺が女なら惚れてたよ!……って言うのは何か変か。
でも、本当にこの東郷 あいさんはイケメンだ。しかも女性らしさを失っていない素晴らしいアイドルである。
ちなみに先輩とは文字通り先輩のプロデューサーである。東郷さんを始めに3人も担当を掛け持ちしてる有能な人だ。この人もイケメン……
東郷さんと並ぶと、フツメン以下は大ダメージ必至!違う意味で顔面凶器なお人だよ。
「君こそ、肇くんと一緒ではないのかな?社内では有名だよ?我が子のように可愛がってるってね」
「そら可愛いですよー初めての担当アイドルですし、藤原さん自体は非常に良くできた娘さんですしね……あれは天然の歳上キラーですよ」
ある意味で歳上キラー(60歳以上)でもある。
彼女は非常に祖父を慕っている所謂おじいちゃん子なために、ご高齢の方には不思議と受けが良い。ん?って事は、キラーされてる俺の精神年齢はワリとご高齢なのかな……?
ま、その辺はおいときで。広いマーケティングがあるのは良いことだけど、藤原さんの場合は、若者には近寄りがたさも相まって今一だったりもするだ……今後の課題の一つかな?
今度、若者向けの洋服でもコーディネートしてあげようか。
「……ところで、東郷さんは何故にこんな時間帯に?」
「なに、肇くんが今日ランクアップフェスをすると聞いてね、先駆者なりに激を飛ばそうと思ったが……どうにも必要ないようだね」
イケメンはイケメン。声を押し殺したクックックって笑いでも絵になるからチートである。
それに実際に後輩のために時間を割いてる辺りマジモンのイケメンですね、はい……何かジェラシー。
そんなイケメン東郷あいさん。なにやら憂いた表現をする。それすらイケメン!とにかくイケメン!
「……実は言えばね、私は少し心配だったんだ。肇くんは年頃にしては真面目すぎたし、色々と固かった……アイドルを続けるならば直すべきなのだけど、なかなか上手くはいかなくてね……」
「まぁ……初期の頃は表情とか固かったで
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