GGO編
九十話 shopping
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しにと言われてALO内で片手剣や両手剣を使ってみたことがあるのだが……
「何かテンション上がんねえっつーか、釈然としなかったんだなこれが」
「へー……」
慣れるには慣れたのだが……薙刀に比べて今一乗り気になれなかったため、すぐにやめてしまったのだ。
「なのに、もっとリーチの短いナイフは使えるの?」
「まあそっちは昔練習した事あってな」
「お待ちどう。どれにするよ?」
そうこう言っている間に、フリックが戻ってきた。持ってきて貰ったナイフの中から大きめのを選び、一本を腰に。二本目はストレージにぶち込む。
「お次は?」
「拳銃。なるたけ大口径で威力の高い奴」
「あいよ。へっへへ……だったら、やっぱこれか?」
言いながらフリックが拳銃コーナーから取ったのは、全長20センチは超えるだろう。銀色の自動拳銃だった。
「うわぁ……またレアな銃だねぇ……」
「こいつはまた……」
「DE(デザートイーグル)。50口径マグナム弾を使う世界最強威力の拳銃だ。装弾数7発。口径も威力も申し分ねえだろ」
最強。その響きが男性に訴えかける魅力は異常だと、リョウは深く感じた。
これもまた、力の魔力かと思いつつ、それを持ち上げてみる。
やはりリョウにとってみると軽いが、ひんやりとした鉄の感触は心地よい。
「撃ってみな」
「お、いいのか?んじゃ遠慮なく……」
生産カウンター脇の簡易射撃場を差して言ったフリックに従い、リョウは射撃場に立つと、ウィンドウから銃を装備。セーフティーを外してそれを構える…………片手で。
「リョウ!ちょ……」
「おい馬鹿……!」
ドゴォン!と言う轟音が、三人の鼓膜をゆらした。
――――
「「…………」」
「へぇ……」
唖然とした様子でリョウを見るアイリとフリック。そして感心したように銃口から白煙を上げるDEを見るリョウ、途端、アイリが声を上げた。
「り、リョウ!大丈夫なの!?」
「あ?なにが?」
あっけらかんとした様子で首を傾げるリョウに、アイリはパニクったように叫ぶ。
「な、何がって……反動だよ!!あんな適当な姿勢で50口径片手でなんて撃ったら、反動受け止めきれなくて粉砕骨折のバッドステータスに……あれ?」
しかし、其処でアイリは気付く。リョウは至って健全な様子で右手のDEを持っているではないか。
「あぁ、反動?反動な。いや確かに“軽く”反動来たけど……良いな。やっぱ“多少”なりともリコイルショックねえと銃撃ってるって感じしねえもんな……」
「か、軽く!?多少!?」
言いながら、アイリは自分の口があんぐりと開くのを感じていた。50口径拳銃を……マグナム弾を撃っておいてそれですむとはとても信
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