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K's−戦姫に添う3人の戦士−
2期/ヨハン編
K20 クリスタル・メモリア
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の紫のエネルギー砲によって。何か特殊な攻撃なのか。それとも未来の響への想いがそれだけ強いのか。

『 あの懐かしのメモリア 二人を紡ぐメロディーを 』

 まずい。まずいまずいまずい! このままではクリス自身も分解されて消し去られる。


 “優しいんだね、クリスは”


 消し去られる、そんな時なのに、クリスの頭には勝手に過去の声が再生された。走馬灯にしては残酷な思い出。

『 私は絶対許さない こんな自分を許せない 』


 “もしもクリスがいいのなら、わたしはクリスの友達になりたい”


(く…っ、無理だ。あたしはあの子を傷つけられないッ!)

 リフレクターが全て消える。クリスは死の顔を見た。


「呆けないッ!!」


 だが、直後。翼がクリスの腹に腕を回して攫って、光条から救い出した。
 翼のもう片方の腕は、クリスと同じく直線射程上にいた暁切歌を担いでいた。

「何するんデスか! あたしは敵…!」
「だからとてッ! 見殺しにしていい道理などありはしないッ!」

 目の前に“天ノ逆鱗”が次々と突き立っては焼かれていく。未来は翼に対しても攻撃を躊躇っていない。どころか、威力が増した気さえする。

(あんたにとってあたしらは、あんたの親友を戦わせる野蛮な奴らでしかなかったのか?)

 翼がクリスたちを担いだまま、“天ノ逆鱗”を上へ滑って光線を躱しきった。

 顔を歪めて見下ろしたクリスには、未来の表情は見えなかった。
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