十話:少女と日常
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選考会も終わりに差し掛かり、試合を見ていたら体を動かしたくなったという理由で走って帰ると言うジークと別れた俺は、どうせなら最後まで見て帰ろうと思って観客の少なくなった最前列まで移動しておっぱいの大きな子を探していた時だった。
「リヒターさん!」
「ん? リオちゃんか、わざわざ挨拶しに来てくれたのか」
丁度近くを通りかかったリオちゃんがわざわざ挨拶しに来てくれたのだ。
おまけと言っては失礼だがコロナちゃんにアインハルトちゃん、それに金髪にオッドアイの子と淡いピンクの髪を短めに切り揃えた子も一緒に来てくれた。
なんて、礼儀正しい子達なんだろうか。俺をサイフ扱いする奴らとは大違いだ。
「全員勝っていたよな。月並みで悪いがおめでとう」
『ありがとうございます!』
やばい、本気で心が浄化されそうだ。
いい子ちゃんズも大概だがこういった幼女の素直な笑顔を見ると自分がとんでもなく薄汚れた存在に感じられて苦しくなる。
まあ、正す気も無いけど。
「さてと、まだ会ったことのない子もいるみたいだから再度自己紹介するとしよう。
リヒター・ノーマンだ。出来れば名前で呼んでくれると嬉しい。よろしく頼むよ」
「はい! あ、私は高町ヴィヴィオです。よろしくお願いします、リヒターさん」
「はじめまして、ミウラ・リナルディです。よろしくお願いします!」
金髪オッドアイのどこかの聖王様を思わせる子がヴィヴィオちゃんで淡いピンクの髪の子がミウラちゃんだ。
どちらも元気いっぱいでこちらの方が押されてしまいそうな子達だ。
こういうのを天使というのだと切に思う。
「リヒターさんは、今日は私達の応援に来てくださったのですか?」
「ああ、まさかアインハルトちゃんとコロナちゃん達が同じチームだとは思わなかったけどな」
「そうですか、ありがとうございます」
ペコリとお辞儀をするアインハルトちゃんだが俺が応援に来てくれたことが嬉しいのか微妙に頬を赤らめている。
実はおっぱいの大きな子を探していたなんてこの子の前では口が裂けても言えない。
俺にも自尊心ぐらいあるんだ。まあ、ミカヤにも言ったから俺がおっぱいの大きな女の子が好きなのはバレているけどな。
「あのー、さっきから気になっていたんですけど」
「何だい、コロナちゃん? お兄さんに答えられることなら答えよう」
わざわざ授業で発表するかのように手を上げて質問をするコロナちゃんが可愛らしくてつい何でも答えてしまいたくなる。
決して俺がロリコンであるからではない。
「さっきはヴィクトーリア選手やチャンピオンと一緒に居ましたけど知り合いなんですか?」
その言葉をきっかけとして少女達全員が食い入るように見つめてくる。
やっぱり、少女
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